an east window

夜明けとなって、明けの明星が心の中に上るまで

2013-11-01から1ヶ月間の記事一覧

O Come, Emmanuel - 主の顕現を待ち焦がれる心

O Come, Emmanuel - (Piano/Cello) - ThePianoGuys ... 個人的には、宗教的儀式や習慣としてのアドベント(降臨節)やクリスマス(降誕節)に聖書的根拠を全く見出せないが、原義における「アドベントゥス」(キリストの到来、ギリシャ語のエピファネイアに…

横になって静かに待つサムエル

Ⅰサムエル3:1-10 1 わらべサムエルは、エリの前で、主に仕えていた。そのころ、主の言葉はまれで、黙示も常ではなかった。 2 さてエリは、しだいに目がかすんで、見ることができなくなり、そのとき自分のへやで寝ていた。 3 神のともしびはまだ消えず…

聖書の「原典」についての考察

聖書の「原典」というテーマに関して、非常に表層的かつ初歩的な誤解が浸透しているようなので、簡潔に説明してみたい。 まず第一に、厳密な意味での「原典」というものは存在しない。つまりモーセやエズラ、パウロやルカといった聖書記者直筆のオリジナル原…

神のともしびはまだ消えず

Ⅰサムエル3:1-4a 1 わらべサムエルは、エリの前で、主に仕えていた。そのころ、主の言葉はまれで、黙示も常ではなかった。 2 さてエリは、しだいに目がかすんで、見ることができなくなり、そのとき自分のへやで寝ていた。 3 神のともしびはまだ消えず、…

「低さ」と「聖さ」に宿るイエス・キリスト

マタイ18:1-4 1 そのとき、弟子たちがイエスのもとにきて言った、「いったい、天国ではだれがいちばん偉いのですか」。 2 すると、イエスは幼な子を呼び寄せ、彼らのまん中に立たせて言われた、 3 「よく聞きなさい。心をいれかえて幼な子のようになら…

イエス・キリストの警告

マタイ10:17 人々に注意しなさい。彼らはあなたがたを衆議所に引き渡し、会堂でむち打つであろう。 マルコ13:9 あなたがたは自分で気をつけていなさい。あなたがたは、わたしのために、衆議所に引きわたされ、会堂で打たれ、長官たちや王たちの前に…

ステパノの説教についての考察

イタリアの都市は非常に古い歴史を持つところが多く、特にローマなどは2千年以上前の遺跡が、圧倒的な存在感をもって町の中に現存している。また、公共事業の工事などで地下を掘ると、ローマ時代の史跡や物品が発掘されることも決して珍しいことではない。…

虚無の中に撒かれた一粒の麦

ヨハネ12:20-25 20 祭で礼拝するために上ってきた人々のうちに、数人のギリシヤ人がいた。 21 彼らはガリラヤのベツサイダ出であるピリポのところにきて、「君よ、イエスにお目にかかりたいのですが」と言って頼んだ。 22 ピリポはアンデレのところ…

The Chapel それでも光は

TheChapel. A short film by Patryk Kizny. (HDR timelapse) on Vimeo ポーランド西部のZeliszowというところにある、1797年建造のプロテスタント教会の廃墟。 当時は村の人々がここに集い、聖書を読み、 祈りと賛美を主なる神に捧げていたのだ…

「主の日」に関する考察(1)

Ⅱペテロ3:5-14 5 すなわち、彼らはこのことを認めようとはしない。古い昔に天が存在し、地は神の言によって、水がもとになり、また、水によって成ったのであるが、 6 その時の世界は、御言により水でおおわれて滅んでしまった。 7 しかし、今の天と地…

終わりの時が終る前に

使徒2:14-17 14 そこで、ペテロが十一人の者と共に立ちあがり、声をあげて人々に語りかけた。「ユダヤの人たち、ならびにエルサレムに住むすべてのかたがた、どうか、この事を知っていただきたい。わたしの言うことに耳を傾けていただきたい。 15 今…

聖書に愛される日々

聖書を愛する生き方 - an east window 御言葉を愛する人 - an east window 以前、上記の二つの記事を書いたが、よくよく考えてみると随分おこがましい考え方でないかと最近思うようになった。より自分の霊的現実に近い表現は、むしろ「聖書に愛される生き方…

農夫の知恵

『植物はすごいー生き残りかけたしくみと工夫』 田中 修著、中公新書 第六章 逆境に生きるしくみ 百七十一頁から引用 「寒さに耐えるために、葉っぱの中に糖分を増やす」というしくみは、冬の寒さに耐える多くの植物に共通のものです。ですから、野菜で確か…

ナザレの崖の上の福音

ルカ4:16-22 16 それからお育ちになったナザレに行き、安息日にいつものように会堂にはいり、聖書を朗読しようとして立たれた。 17 すると預言者イザヤの書が手渡されたので、その書を開いて、こう書いてある所を出された、 18 「主の御霊がわたしに…

ジャックと199人の教授

15歳の少年、膵臓がん発見の画期的方法を開発 たった5分、3セントで検査 Jack Andraka: A promising test for pancreatic cancer ... from a teenager | Video on TED.com(日本語字幕あり) この15歳の少年の問題提起と分析、そして解決の能力は本当に素…

兵卒としての自覚

強くなる : 村上 密 Blog 我が家の窓からは、見下ろすかたちでイタリア陸軍の兵舎が一望できる。そこには大きなサッカー場があり、2,3年前までは毎日午後になると、兵士たちがチームに分かれてサッカーをするのが恒例であった。あらゆるスラングや罵声が飛…

きれいな飼い葉桶

箴言14:4(新共同訳) 牛がいなければ飼い葉桶は清潔だが/豊作をもたらすのは牛の力。 黙示録3:14-22 14 ラオデキヤにある教会の御使に、こう書きおくりなさい。『アァメンたる者、忠実な、まことの証人、神に造られたものの根源であるかたが、…

腐敗臭を放つ花

Dracunculus vulgaris - Wikipedia, the free encyclopedia (こちらはミズバショウの花) この「ドラクンクルス・ブルガリス」という珍しい植物は、70センチにもなる『肉穂(にくすい)花序』(ミズバショウの花の中心にあるものと同じ構造らしい。イメー…

良い働きの始まり

パウロの信仰観 : 村上 密 Blog 聖書の研究において一つ一つの言葉を厳密に研究するのは重要だが、それと同時に俯瞰的観点を失わないように気を付けなければならない。そういう意味で村上師の記事は有益だと思う。 確かにもしパウロがバルナバの言うとおりに…

三つの復活について

Ⅰテサロニケ4:13-18 13 兄弟たちよ。眠っている人々については、無知でいてもらいたくない。望みを持たない外の人々のように、あなたがたが悲しむことのないためである。 14 わたしたちが信じているように、イエスが死んで復活されたからには、同様に…

復活したイエス・キリストとの交わり

ルカ24:13-16;30,31,35 13 この日、ふたりの弟子が、エルサレムから七マイルばかり離れたエマオという村へ行きながら、 14 このいっさいの出来事について互に語り合っていた。 15 語り合い論じ合っていると、イエスご自身が近づいてきて、…

教えてはならない教え

使徒15:5 ところが、パリサイ派から信仰にはいってきた人たちが立って、「異邦人にも割礼を施し、またモーセの律法を守らせるべきである」と主張した。 相変わらず「パリサイ派から信仰にはいってきた人たち」の末裔が、ヘブライ語の新約聖書とやらを片…

アレクサメノスの神

ローマのパラティーノの丘にあった当時の奴隷学校の壁に刻まれている落書き。 西暦200年頃のものと言われている。十字架につけられたロバらしきの頭を持つ人物の前で、一人の男が立っている。そして「ALEXAMENOS SEBETE THEON アレクサメノスが神を拝んでい…

心に光の朝露を

申命記32:2 わたしの教は雨のように降りそそぎ、わたしの言葉は露のようにしたたるであろう。若草の上に降る小雨のように、青草の上にくだる夕立ちのように。 箴言19:12 王の怒りは、ししのほえるようであり、 その恵みは草の上におく露のようであ…

香りと剣

Ⅱコリント2:14-17 14 しかるに、神は感謝すべきかな。神はいつもわたしたちをキリストの凱旋に伴い行き、わたしたちをとおしてキリストを知る知識のかおりを、至る所に放って下さるのである。 15 わたしたちは、救われる者にとっても滅びる者にとって…

地の塩

サイト「真理のみことば伝道協会」 『出生率の低下という難問』 http://cult-sos.jp/message_of_the_bible/1410/ 確かに先月ロンドンへ行ったとき、アジア・中東のイスラム教徒の数とその経済力に非常に驚いた。イタリアよりも数歩先に行っている印象であっ…

ギベオンびとの教訓

ネヘミヤ3:7 その次にギベオンびとメラテヤ、メロノテびとヤドン、および川向こうの州の知事の行政下にあるギベオンとミヅパの人々が修理した。 聖書と真剣に向き合うようになると、それまではカタカナの羅列でしかなかった数々の人物名にプロフィールが…

愛されて神の子となった人々

先日、『「神の子たちは人の娘たちの美しいのを見て」の解釈』(http://eastwindow18.hatenadiary.com/entry/2013/11/04/180545)において、創世記6:2の「神の子たち」が「セツの子孫で信仰を受け継いだ人々」であるという解釈の説明をした。その後、この…

幸いな人(3)聖書の上で流す涙

マタイ5:10-12 10 義のために迫害されてきた人たちは、さいわいである、天国は彼らのものである。 11 わたしのために人々があなたがたをののしり、また迫害し、あなたがたに対し偽って様々の悪口を言う時には、あなたがたは、さいわいである。 12 喜…

交差したヤコブの手

『ヨセフの息子たちを祝福するヤコブ』レンブラント作 1656年 創世記48:13-20(新改訳) 13 それからヨセフはふたりを、エフライムは自分の右手に取ってイスラエルの左手に向かわせ、マナセは自分の左手に取ってイスラエルの右手に向かわせて、彼に…