an east window

夜明けとなって、明けの明星が心の中に上るまで

2017-07-01から1ヶ月間の記事一覧

睡眠に関する考察: 生活の中の「十字架の死」と「復活」

よくよく考えてみると、人が眠っている時はとても奇妙な状態にいると思う。生命を維持するための基本的な機能はそのまま働き続けているが、私たちの意識は外界から遮断され、意志も休止状態になる。つまり心臓は体中に血液を送り続け、皮膚は体温を調節し続…

「見よ、あの人こそ、ほんとうのイスラエル人である。その心には偽りがない」

ヨハネ1:43-51 43 その翌日、イエスはガリラヤに行こうとされたが、ピリポに出会って言われた、「わたしに従ってきなさい」。 44 ピリポは、アンデレとペテロとの町ベツサイダの人であった。 45 このピリポがナタナエルに出会って言った、「わたした…

心に刻まれたイタリア語の讃美歌(2)

もう一曲、イタリア語の讃美歌「Così qual sono」を紹介。記事『聖霊のバプテスマに関する個人的証しと省察(5) - an east window』において言及している、忘れられない讃美歌である。 以下、イタリア語の歌詞と和訳である。 1. Così qual sono misero ing…

心に刻まれたイタリア語の讃美歌(1)

ある姉妹と讃美歌について意見交換していて、自分の信仰者としての歩みの中で心に刻まれている讃美歌の一曲を思い出したので、読者の方々に紹介したいと思う。 オリジナルは英語で「O Perfect Love」、日本語だと「賛美歌428番 全き愛」で、通常、結婚式…

あの方は栄え、わたしは衰えねばならない。

ヨハネ3:30 (口語訳) 彼は必ず栄え、わたしは衰える。 (新改訳) あの方は盛んになり私は衰えなければなりません。 (岩波訳) 彼は大きくなり、私は小さくならなければならない。 (新共同訳) あの方は栄え、わたしは衰えねばならない。 どの訳も原…

視界を塞ぐ衝立

黙示録1:9-17a 9 あなたがたの兄弟であり、共にイエスの苦難と御国と忍耐とにあずかっている、わたしヨハネは、神の言とイエスのあかしとのゆえに、パトモスという島にいた。 10 ところが、わたしは、主の日に御霊に感じた。そして、わたしのうしろの…

キリストの奥義

エペソ3:1-6 1 こういうわけで、あなたがた異邦人のためにキリスト・イエスの囚人となっているこのパウロ―― 2 わたしがあなたがたのために神から賜わった恵みの務について、あなたがたはたしかに聞いたであろう。 3 すなわち、すでに簡単に書きおくった…

ブログに関する雑考

私が現在使用しているはてなブログのプラットホームに関して、少し考えてみた。というのは、最近スマホ用の表示で「関連記事」という、一つの記事に関連する過去の記事をはてなが自動的に選び、記事の下に添付するシステムができたからだ。 おそらく関連記事…

奇妙な比較

通常、ある人物の偉大さについて語るとき、他の偉大であったり、優れていたり、誉ある人物や事象と比較するものである。聖書における御子の啓示に関しても例外ではない。 以下、実際に聖書が啓示している御子の偉大さに関して述べている比較の聖句を挙げる。…

この世に遣わされた者としての聖別

ヨハネ17:14-19 14 わたしは彼らに御言を与えましたが、世は彼らを憎みました。わたしが世のものでないように、彼らも世のものではないからです。 15 わたしがお願いするのは、彼らを世から取り去ることではなく、彼らを悪しき者から守って下さるこ…

飛び去る言葉

ルカ12:1-3 1 その間に、おびただしい群衆が、互に踏み合うほどに群がってきたが、イエスはまず弟子たちに語りはじめられた、「パリサイ人のパン種、すなわち彼らの偽善に気をつけなさい。 2 おおいかぶされたもので、現れてこないものはなく、隠れて…

「一人の人」「一つの義の行為」「一人の従順」

ローマ5:17-19(新改訳) 17 もしひとりの人の違反により、ひとりによって死が支配するようになったとすれば、なおさらのこと、恵みと義の賜物とを豊かに受けている人々は、ひとりの人イエス・キリストにより、いのちにあって支配するのです。 18 こ…

In Christ いのちの泉に憩う

ガラテヤ1:6-10(新改訳) 6 私は、キリストの恵みをもってあなたがたを召してくださったその方を、あなたがたがそんなにも急に見捨てて、ほかの福音に移って行くのに驚いています。 7 ほかの福音といっても、もう一つ別に福音があるのではありません…

アルキジンナジオの回廊に反射する光

アルキジンナジオの回廊正面の建物の窓ガラスに夕陽が反射して、思わぬところに光が差し込んでいた。 少し前に撮っていた写真だが、昨日投稿した写真のことを考えていて、自分の中で無意識に「暗闇に射し込む光」とか「何かに反射する光」とかに魅かれる傾向…

健全な自意識

Ⅱコリント4:1-18 1 このようにわたしたちは、あわれみを受けてこの務についているのだから、落胆せずに、 2 恥ずべき隠れたことを捨て去り、悪巧みによって歩かず、神の言を曲げず、真理を明らかにし、神のみまえに、すべての人の良心に自分を推薦する…

バジリカの入り口から射し込む光

Basilica di Santa Maria dei Serviの正面入り口から差し込む光 石の塊が闇にかたちを失い、光自体がかたちをもつ。 ヨハネ1:1-5 1 初めに言があった。言は神と共にあった。言は神であった。 2 この言は初めに神と共にあった。 3 すべてのものは、これ…

「神の子羊」の眼差しの奥

マルコ10:19-27 17 イエスが道に出て行かれると、ひとりの人が走り寄り、みまえにひざまずいて尋ねた、「よき師よ、永遠の生命を受けるために、何をしたらよいでしょうか」。 18 イエスは言われた、「なぜわたしをよき者と言うのか。神ひとりのほか…

狐と葡萄

岩波文庫『イソップ寓話集』中務哲郎訳 15 『狐と葡萄』 腹をすかせた狐君、支柱から垂れ下がる葡萄の房を見て、取ってやろうと思ったが、うまく届かない。立ち去りぎわに、独り言、 「まだ熟れてない」 このように人間の場合でも、力不足で出来ないのに、…

「神の歩む音」への恐れ

創世記3:8-13 8 彼らは、日の涼しい風の吹くころ、園の中に主なる神の歩まれる音を聞いた。そこで、人とその妻とは主なる神の顔を避けて、園の木の間に身を隠した。 9 主なる神は人に呼びかけて言われた、「あなたはどこにいるのか」。 10 彼は答えた…