an east window

夜明けとなって、明けの明星が心の中に上るまで

2014-01-01から1ヶ月間の記事一覧

暗い裏道

中世の頃ユダヤ人のゲットーの入り口だった所に抜ける裏道。 「キリスト教の世界」と「ユダヤ教の世界」が、威圧的に高く積み上げたレンガによって、人為的に分離されていた時代からある細い道。 ゲットーはなくなったが、街灯に照らされていてもまだ暗く、…

心の前に御言葉を置く

創世記3:1-6 1 さて主なる神が造られた野の生き物のうちで、へびが最も狡猾であった。へびは女に言った、「園にあるどの木からも取って食べるなと、ほんとうに神が言われたのですか」。 2 女はへびに言った、「わたしたちは園の木の実を食べることは許…

「その夜」が来る。そして禿鷹が来る。

ルカ17:20-37 20 神の国はいつ来るのかと、パリサイ人が尋ねたので、イエスは答えて言われた、「神の国は、見られるかたちで来るものではない。 21 また『見よ、ここにある』『あそこにある』などとも言えない。神の国は、実にあなたがたのただ中に…

「聖書には書いてある」?

"Nigeria's Millionaire Preachers" with Seyi Rhodes on Vimeo ナイジェリアの貧困層に巣食う(「救う」ではない!)繫栄の福音。 20.50から始まる「牧師」とジャーナリストとの議論の中で、「牧師」は聖書を手にし、目の前に置きながら、「君は聖書を…

キリストの命によって生きる

以前、ボローニャ市の中心街にあるマーケットの魚屋に随分威勢のいい兄さんがいて、魚が入ったケースを持ち上げては、小刻みに揺らし、しゃがれているのにやたらよく通るあの独特の声で、「生きてるよ、新鮮だよ、新鮮!」と叫んでいた。確かに、魚は箱の中…

ギリシャ語文字に変換されて新約聖書に挿入されたアラム語のリスト

新約聖書の中には、当時ユダヤ・パレスチナ地方で日常的に使われていたアラム語の表現を、ギリシャ語文字に変換した表現がいくつもある。現代に適用して判り易く言うと、英語の表現、例えば「Oh my God!」をカタカナで「オー マイ ゴッド」と書いて…

エロイ、エロイ、ラマ、サバクタニ

マタイ27:45-54 45 さて、昼の十二時から地上の全面が暗くなって、三時に及んだ。 46 そして三時ごろに、イエスは大声で叫んで、「エリ、エリ、レマ、サバクタニ」と言われた。それは「わが神、わが神、どうしてわたしをお見捨てになったのですか」…

「良心のへそ」で起こること

古くはローマ帝国の時代から「Umbilicus Italiae(イタリアのへそ)」と呼ばれていた小さな町がある。リエーティという町で、「へそ」という表現からわかる通り、イタリアの国土のちょうど真ん中に位置する。日本の静岡県伊東市と姉妹都市提携を結んでいると…

ペニエルにおける奇妙な格闘

創世記32:21-32 21 こうして贈り物は彼に先立って渡り、彼はその夜、宿営にやどった。 22 彼はその夜起きて、ふたりの妻とふたりのつかえめと十一人の子どもとを連れてヤボクの渡しをわたった。 23 すなわち彼らを導いて川を渡らせ、また彼の持ち物…

悪趣味な「繫栄」

Real Millionaire Preachers of LA Pastors Living Lavishly 生まれて初めてローマのサン・ピエトロ寺院の中に入った時、その巨大さとバロック様式のおどろおどろしさに圧倒され、どうしたら社会の底辺層からも疎外されていた人々と共に食事を共にしていたイ…

聖書はイエス・キリストについて証しするものである

ヨハネ5:31-47 31 もし、わたしが自分自身についてあかしをするならば、わたしのあかしはほんとうではない。 32 わたしについてあかしをするかたはほかにあり、そして、その人がするあかしがほんとうであることを、わたしは知っている。 33 あなたが…

古い城壁

自宅の近所に十三、十四世紀頃の城壁の一部が百メートルぐらい残っている。イタリアでは特別珍しいものではなく、実際近くを通り過ぎる人が立ち止まって観察していることはほとんどみかけない。しかしよく考えてみると、都市国家だったボローニャにとっては…

見よ、彼は、雲に乗ってこられる

出エジプト40:33-35 33 また幕屋と祭壇の周囲に庭を設け、庭の門にとばりをかけた。このようにしてモーセはその工事を終えた。 34 そのとき、雲は会見の天幕をおおい、主の栄光が幕屋に満ちた。 35 モーセは会見の幕屋に、はいることができなかった…

共観福音書の読み比べ:反キリストが聖なる場所に立つ時

マタイ24:15-21 15 預言者ダニエルによって言われた荒らす憎むべき者が、聖なる場所に立つのを見たならば(読者よ、悟れ)、 16 そのとき、ユダヤにいる人々は山へ逃げよ。 17 屋上にいる者は、家からものを取り出そうとして下におりるな。 18 畑に…

残された人々への手紙

12歳で突然の死を迎えた少女。彼女の部屋には未来の自分に宛てた手紙が残されていた。 : カラパイア そういえば、神との関係はどう? ちゃんと御祈りして、尊敬して、聖書を読んで、神の為に尽くしましたか? もししてないのであれば、【今すぐ】やりなさい…

聖書を読む

「脳の右側で描け」のワークショップで自画像を描いたよ:小鳥ピヨピヨ 随分昔に、ここでも紹介されているベティ・エドワーズ著『脳の右側で描け』を購入し、実践したことがあるが、「目の前にある物を見る」とはどういうことか考える意味で、本当に面白くて…

祈りの向き

ルカ18:9-14 9 自分を義人だと自任して他人を見下げている人たちに対して、イエスはまたこの譬をお話しになった。 10 「ふたりの人が祈るために宮に上った。そのひとりはパリサイ人であり、もうひとりは取税人であった。 11 パリサイ人は立って、ひと…

無邪気ではいられない(4)エルサレムの第三神殿の建設

ダニエル9:25-27 25 それゆえ、エルサレムを建て直せという命令が出てから、メシヤなるひとりの君が来るまで、七週と六十二週あることを知り、かつ悟りなさい。その間に、しかも不安な時代に、エルサレムは広場と街路とをもって、建て直されるでしょ…

より優れた契約の啓示

イエス・キリストの救いの恵みの福音は、地球上のあらゆる人間に対して備えられたもので、新約聖書はその前提を基に、世界中のあらゆる言語圏の人々が自分の言語で聖書を読めるように翻訳されている。しかしその新約聖書を構成している二十七巻の福音書や手…

御子の死ゆえに

Ⅰ列王18:38 すると、主の火が降って来て、全焼のいけにえと、たきぎと、石と、ちりとを焼き尽くし、みぞの水もなめ尽くしてしまった。 通常、火は下から上に向かって燃え上がる。しかし預言者エリヤがカルメル山頂で祈った時、天から主の火が降って来て…

霊感における自由

『新約聖書のなかで引用されている旧約聖書の聖句のリスト』を研究すると、非常に興味深い事実が浮かび上がってくる。それは、新約聖書の筆記者たちが旧約聖書を引用するにあたって、ヘブライ語聖書と一緒にギリシャ語訳である七十人訳を、文脈やメッセージ…

新約聖書の中で引用されている旧約聖書の聖句のリスト

新約聖書の中で引用されている旧約聖書の聖句のリスト(全254) (LXX)は、旧約聖書のギリシャ語訳である七十人訳を指す。 創世記1:27 >>> マタイ19:4 マルコ10:6 創世記2:2 >>> へブル4:4 創世記2:24 >>> マタイ19:5 マル…

不合理な質問

『子供のような心』の中で、弟子達はイエス・キリストに「なぜいちじくの木を呪い、枯らせたのですか」とは聞かず、「いちじくがどうして、こうすぐに枯れたのでしょう」と質問したという点に関して、イエス・キリストの絶対的権威という観点で考察した。 し…

律法学者、弟子、そして主人(3)使徒パウロの福音宣教

『律法学者、弟子、そして主人(2)新しいものと古いもの』において、『神の義』という最も重要な真理に関する「律法に基づく契約の中の啓示」と「恵みに基づく啓示」を、「天の御国の弟子となった学者」パウロが如何に的確に提示しているかに触れたが、そ…

律法学者、弟子、そして主人(2)新しいものと古いもの

マタイ13:52 そこで、イエスは彼らに言われた、「それだから、天国のことを学んだ学者は、新しいものと古いものとを、その倉から取り出す一家の主人のようなものである」。 『律法学者、弟子、そして主人(1)』において、キリストの十字架を通して新…

律法学者、弟子、そして主人(1)

マタイ13:51-53 51 あなたがたは、これらのことが皆わかったか」。彼らは「わかりました」と答えた。 52 そこで、イエスは彼らに言われた、「それだから、天国のことを学んだ学者は、新しいものと古いものとを、その倉から取り出す一家の主人のよう…

他の鍵はいらない

Ⅱコリント5:13-21 13 もしわたしたちが、気が狂っているのなら、それは神のためであり、気が確かであるのなら、それはあなたがたのためである。 14 なぜなら、キリストの愛がわたしたちに強く迫っているからである。わたしたちはこう考えている。ひと…

作為の霊

マタイ7:21-23 21 わたしにむかって『主よ、主よ』と言う者が、みな天国にはいるのではなく、ただ、天にいますわが父の御旨を行う者だけが、はいるのである。 22 その日には、多くの者が、わたしにむかって『主よ、主よ、わたしたちはあなたの名によ…

子供のような心

マタイ21:18-22 18 朝はやく都に帰るとき、イエスは空腹をおぼえられた。 19 そして、道のかたわらに一本のいちじくの木があるのを見て、そこに行かれたが、ただ葉のほかは何も見当らなかった。そこでその木にむかって、「今から後いつまでも、おま…

認識と信仰の奇蹟

『この一瞬 - an east window』の中で、地球が太陽の周りを秒速30kmで回っており、太陽系は銀河系の中で秒速240kmで移動していると書いたが、その銀河系は秒速600kmで宇宙空間を移動しているらしい。600kmというと、東京から青森県の下北…