この門は閉じたままにしておけ。開いてはならない。
エゼキエル44:1-4ab
1 こうして、彼はわたしを連れて、聖所の東に向いている外の門に帰ると、門は閉じてあった。
2 彼はわたしに言った、「この門は閉じたままにしておけ、開いてはならない。ここからだれもはいってはならない。イスラエルの神、主が、ここからはいったのだから、これは閉じたままにしておけ。
3 ただ君たる者だけが、この内に座し、主の前でパンを食し、門の廊を通ってはいり、またそこから外に出よ」。
4ab 彼はまたわたしを連れて、北の門の道から宮の前に行った。わたしが見ていると、見よ、主の栄光が主の宮に満ちた。
預言者エゼキエルが捕囚の民と共にバビロニアに移り住んでから25年、エルサレムがネブカデネザル王によって破壊されてから14年経った紀元前572年頃に、彼は幻の中でエルサレムに連れていかれた(エゼキエル40章)。そこには破壊された宮の代わりに、栄光の神の宮があった。
そしてある時点で、預言者エゼキエルは主の栄光が宮の東に向いている正門を通って宮の中に入り、宮に満ちるのを見た(43:1-6)。
そして再び預言者を聖所の東に向いている外の門へ行くと、その門は閉じてあり、預言者は以下の言葉を聞いた。
この門は閉じたままにしておけ、開いてはならない。
ここからだれもはいってはならない。
イスラエルの神、主が、ここからはいったのだから、これは閉じたままにしておけ。
預言者エゼキエルが二度目に神の宮が栄光に満たされるのを見るためには、主なる神が中に入った宮の正門が、他の誰も入れないように閉じたままにしておかなければならなかった。誰もその門を勝手に開けて、中に入ってはいけなかった。ただ「君たる者」だけが、その内に座し、主の前でパンを食し、そこから外にでることができた。
主イエス・キリストの贖いの恵みによって、信仰者の体は聖霊が宿る「神の宮」となった。
Ⅰコリント3:16-17
16 あなたがたは神の宮であって、神の御霊が自分のうちに宿っていることを知らないのか。
17 もし人が、神の宮を破壊するなら、神はその人を滅ぼすであろう。なぜなら、神の宮は聖なるものであり、そして、あなたがたはその宮なのだからである。
Ⅰコリント6:19
あなたがたは知らないのか。自分のからだは、神から受けて自分の内に宿っている聖霊の宮であって、あなたがたは、もはや自分自身のものではないのである。
このように信仰者の心の中に宿る聖霊がご自身の栄光を顕すためには、私たちの心には主なる神以外は入っていけない「神聖なる部屋」があること、その「神聖なる部屋」に通じる「扉」は、閉ざされてなければいけないことを悟る必要がある。
勿論、社会の中で生活していくうえで、様々なものが私たちの心の前に現れる。あるものは、泡のように一瞬にして消えてなくなるなるが、他のあるものはかなり狡猾に、そして厚かましく、私たちの心の特別な場所を占めようとする。
しかし以前は空虚であった私たちの心の中に、御子イエス・キリストの十字架の清めにより、聖霊が宿ってくださったこと、そして三位一体の神はご自身の栄光でその心を満たしたいと願っておられることを覚え、畏敬の念をもってすべてを識別し、神がくださった良いものを守ろう。
エゼキエル44:5
主はわたしに言われた、「人の子よ、主の宮のすべてのおきてと、そのすべての規定とについて、わたしがあなたに告げるすべての事に心をとめ、目を注ぎ、耳を傾けよ。また宮にはいることを許されている者と、聖所にはいることのできない者とに心せよ。
ローマ12:1-2
1 兄弟たちよ。そういうわけで、神のあわれみによってあなたがたに勧める。あなたがたのからだを、神に喜ばれる、生きた、聖なる供え物としてささげなさい。それが、あなたがたのなすべき霊的な礼拝である。
2 あなたがたは、この世と妥協してはならない。むしろ、心を新たにすることによって、造りかえられ、何が神の御旨であるか、何が善であって、神に喜ばれ、かつ全きことであるかを、わきまえ知るべきである。
Ⅰテサロニケ5:21-23
21 すべてのものを識別して、良いものを守り、
22 あらゆる種類の悪から遠ざかりなさい。
23 どうか、平和の神ご自身が、あなたがたを全くきよめて下さるように。また、あなたがたの霊と心とからだとを完全に守って、わたしたちの主イエス・キリストの来臨のときに、責められるところのない者にして下さるように。
Ⅰテモテ6:20
テモテよ。あなたにゆだねられていることを守りなさい。そして、俗悪なむだ話と、偽りの「知識」による反対論とを避けなさい。
Ⅱテモテ1:13-14
13 あなたは、キリスト・イエスに対する信仰と愛とをもって、わたしから聞いた健全な言葉を模範にしなさい。
14 そして、あなたにゆだねられている尊いものを、わたしたちの内に宿っている聖霊によって守りなさい。
へブル5:14
しかし、堅い食物は、善悪を見わける感覚を実際に働かせて訓練された成人のとるべきものである。