an east window

夜明けとなって、明けの明星が心の中に上るまで

ブドウの若枝

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 今の時期、ブドウの若枝はまるで太陽に手を伸ばしているように上に向かってどんどん成長する。そしてある程度成長すると、横方向に枝が伸びるように横に張った針金に結びつけられ、余分な枝は剪定される。より良い実を結ぶようになるためである。

 これは、信仰者の成長を見事に表現している。イエス・キリストを信じ、新しく生まれ変わったばかりの頃は、まさしく「邪魔する者は誰もいない」といった状態で、「上に向かって」どんどん成長する。しかしある時点から、最初に感じていたような「自由」や「勢い」を失ってしまったような感覚になり、実際に「自分では望んでいない方向」に行かなければならない状況が出てくる。何かを失ってしまったかのように焦り、方向転換を試みるが、まるで縛り付けられているかのように状況は変わらない。そしてこの時期に多くの傷みと喪失感を経験する。

 しかしやがて少しずつ、本当に少しずつ、自分がその状況の中で「実を結ぶ」ように主なる神が日々働いておられることに気付き、心を鎮めて全てを委ねることを学びはじめるのである。

ヨハネ15:1-8

1 わたしはまことのぶどうの木、わたしの父は農夫である。

2 わたしにつながっている枝で実を結ばないものは、父がすべてこれをとりのぞき、実を結ぶものは、もっと豊かに実らせるために、手入れしてこれをきれいになさるのである。

3 あなたがたは、わたしが語った言葉によって既にきよくされている。

4 わたしにつながっていなさい。そうすれば、わたしはあなたがたとつながっていよう。枝がぶどうの木につながっていなければ、自分だけでは実を結ぶことができないように、あなたがたもわたしにつながっていなければ実を結ぶことができない。

5 わたしはぶどうの木、あなたがたはその枝である。もし人がわたしにつながっており、またわたしがその人とつながっておれば、その人は実を豊かに結ぶようになる。わたしから離れては、あなたがたは何一つできないからである。

6 人がわたしにつながっていないならば、枝のように外に投げすてられて枯れる。人々はそれをかき集め、火に投げ入れて、焼いてしまうのである。

7 あなたがたがわたしにつながっており、わたしの言葉があなたがたにとどまっているならば、なんでも望むものを求めるがよい。そうすれば、与えられるであろう。 

8 あなたがたが実を豊かに結び、そしてわたしの弟子となるならば、それによって、わたしの父は栄光をお受けになるであろう。