an east window

夜明けとなって、明けの明星が心の中に上るまで

認識と信仰の奇蹟

f:id:eastwindow18:20140103001622j:plain

 『この一瞬 - an east window』の中で、地球が太陽の周りを秒速30kmで回っており、太陽系は銀河系の中で秒速240kmで移動していると書いたが、その銀河系は秒速600kmで宇宙空間を移動しているらしい。600kmというと、東京から青森県の下北半島ぐらいまでの距離を一秒で移動していることになる。ここまで行くと、正直言って自分が何を考えているのかもわからなくなってしまったので、地球が秒速30kmで太陽の周りをまわっているという概念のレベルまで戻って、色々想像してみた。これは本当に驚くべきことである。今、私がキーボードを打っているこの瞬間に、地球が超高速で移動しているという事実。さらに驚くべきことは、その超高速で移動している物体の表面に「へばりついて生きている」生物が、その現象を認識していることであり、その生物の中でも聖書の啓示を信じているものは、その現象の「目的」を信仰によって理解していることである。

 一つの例として、少年ダヴィデがぺリシテびとゴリアテを打ち倒した時に使われた「石投げの石」で考えてみよう。

Ⅰサムエル17:40,49

40 ダビデはそれらを脱ぎすて、手につえをとり、谷間からなめらかな石五個を選びとって自分の持っている羊飼の袋に入れ、手に石投げを執って、あのペリシテびとに近づいた。 

49 ダビデは手を袋に入れて、その中から一つの石を取り、石投げで投げて、ペリシテびとの額を撃ったので、石はその額に突き入り、うつむきに地に倒れた。 

  川の流れによって滑らかに摩耗した石は、冒頭のイラストのように、石投げによる遠心力によって勢いよく飛び出し、ダヴィデが狙った所に見事に命中した。

 もしこのダヴィデが拾った石の表面に微生物がへばりついていて、石投げの中でビュンビュン回されながら、「今、私をのせたこの石はダヴィデの周りを秒速3mで回っている」と考えていたとしたどうだろうか。さらに「ダヴィデは、私をのせたこの石を谷間から選びだし、ゴリアテを打ち倒すために石投げの中に入れ、勢いをつけるために回し、十分にスピードがでたら、ゴリアテの額めがけて放出するつもりだ」と、理解してしているとしたら・・・。

 人間に自分が生きている宇宙の構造を、部分的にせよ認識する知性が備えられているということは、それ程特殊で驚くべきことだと思う。そしてさらにその宇宙の「目的」を、大雑把であっても知ることが許されているということは、本当に言葉では言い表し難い、驚異的なことではないだろうか。

 恐れることはない。すでに「ゴリアテ」は神の御子イエス・キリストの十字架によって打ち倒されているのである。私達が今すべきことは、一瞬ごとに神の御旨を信じ、神の御業を褒め称えることである。