良心の清め

ダヴィデ像やシスティーナ礼拝堂で有名なミケランジェロは、激しい苦悩の中にいた晩年にこう嘆いたと伝えられている。「絵画も彫刻も、もはや私の魂を鎮めることはできない。ただ神のうちに平安を見いだす」。ルネッサンス芸術だけでなく、西洋美術を代表する存在のこの芸術家は、同性愛者だったといわれている。もし彼の…