an east window

夜明けとなって、明けの明星が心の中に上るまで

イスラエル産のナツメヤシの実(デーツ)

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 近所のスーパーにイスラエル産のナツメヤシの実(デーツ)が売っていたので、思わず買ってしまった。今まで見たナツメヤシの実の中では一番大きい種類のもので、大人の手の親指ぐらいの太さがある。味は何となく干し柿や甘納豆のような独特の甘さをもつ。緑茶とも合うのではないだろうか。

 聖書においてナツメヤシ(口語訳や新改訳では【しゅろ】とも呼ばれている)は、多く言及されている。

 仮庵の祭の時にはその枝を使うように命じられていた。

レビ記23:40

初めの日に、美しい木の実と、なつめやしの枝と、茂った木の枝と、谷のはこやなぎの枝を取って、七日の間あなたがたの神、主の前に楽しまなければならない。

 士師の時代には女預言者であったデボラがその下に座っていた「デボラのしゅろの木」と呼ばれるナツメヤシがあった。

士師記4:5

彼女はエフライムの山地のラマとベテルの間にあるデボラのしゅろの木の下に座し、イスラエルの人々は彼女のもとに上ってきて、さばきをうけた。 

 世界最古の町とも言われているエリコは、「しゅろの町」と呼ばれていた。

申命記34:3

ネゲブと低地、すなわち、しゅろの町エリコの谷をゾアルまで示された。 

 また詩篇においては、「祝福された義人」のシンボルとして記述されている。

詩篇92:12

正しい者はなつめやしの木のように栄え、レバノンの香柏のように育ちます。 

  御子が地上宣教の最後の過ぎ越しの祭のためにエルサレムに入城したとき、群衆はナツメヤシの枝を手にとり、御子を祝福しながら迎えた。

ヨハネ12:13

しゅろの枝を手にとり、迎えに出て行った。そして叫んだ、「ホサナ、主の御名によってきたる者に祝福あれ、イスラエルの王に」。 

 黙示録に啓示されている天上の幻においては、勝利や平和のシンボルである。 

黙示録7:9-10

9 その後、わたしが見ていると、見よ、あらゆる国民、部族、民族、国語のうちから、数えきれないほどの大ぜいの群衆が、白い衣を身にまとい、しゅろの枝を手に持って、御座と小羊との前に立ち、

10 大声で叫んで言った、「救は、御座にいますわれらの神と小羊からきたる」。  

  ちなみにヘブライ語では【תָּמָר / tâmâr /タマル】で、ユダの子の妻(創世記38:6)やダビデの娘(Ⅱサムエル13:1-22)、アブサロムの娘(Ⅱサムエル14:27)など女性の名前としても使われている。