エルサレムを襲う大地震
黙示録11:12-14
12 その時、天から大きな声がして、「ここに上ってきなさい」と言うのを、彼らは聞いた。そして、彼らは雲に乗って天に上った。彼らの敵はそれを見た。
13 この時、大地震が起って、都の十分の一は倒れ、その地震で七千人が死に、生き残った人々は驚き恐れて、天の神に栄光を帰した。
14 第二のわざわいは、過ぎ去った。見よ、第三のわざわいがすぐに来る。
15 第七の御使が、ラッパを吹き鳴らした。すると、大きな声々が天に起って言った、「この世の国は、われらの主とそのキリストとの国となった。主は世々限りなく支配なさるであろう」。
二人の証人が死からよみがえり、世界中の見ているところで天に引き上げられた時、エルサレムで非常に大きな地震が起こり、七千人もの犠牲者がでることが預言されている。
「第二の災い」の終わりを意味し、その後第七の御使いのラッパの合図と共に裁きの時の始まりが告げられることになる。
聖書には、この地震以外にもいくつかの地震についての記述がある。
- 預言者エリヤが神の山ホレブ(シナイ山)の洞窟に身を隠していた時に起きた地震(紀元前九世紀)
列王上19:11
主は言われた、「出て、山の上で主の前に、立ちなさい」。その時主は通り過ぎられ、主の前に大きな強い風が吹き、山を裂き、岩を砕いた。しかし主は風の中におられなかった。風の後に地震があったが、地震の中にも主はおられなかった。
- ユダの王ウジヤの時代(紀元前八世紀)
アモス1:1
テコアの牧者のひとりであるアモスの言葉。これはユダの王ウジヤの世、イスラエルの王ヨアシの子ヤラベアムの世、地震の二年前に、彼がイスラエルについて示されたものである。
ゼカリヤ14:5
わが山の谷はふさがれる。裂けた山の谷が、そのかたわらに接触するからである。そして、あなたがたはユダの王ウジヤの世に、地震を避けて逃げたように逃げる。こうして、あなたがたの神、主はこられる、もろもろの聖者と共にこられる。
- 主イエス・キリストが十字架の上で息を引き取られた時
マタイ27:50-51
50 イエスはもう一度大声で叫んで、ついに息をひきとられた。
51 すると見よ、神殿の幕が上から下まで真二つに裂けた。また地震があり、岩が裂け、
- 主イエス・キリストの復活の朝
マタイ28:1-2
1 さて、安息日が終って、週の初めの日の明け方に、マグダラのマリヤとほかのマリヤとが、墓を見にきた。
2 すると、大きな地震が起った。それは主の使が天から下って、そこにきて石をわきへころがし、その上にすわったからである。
- 使徒パウロとシラスがピリピの牢獄にいた時
使徒16:26
ところが突然、大地震が起って、獄の土台が揺れ動き、戸は全部たちまち開いて、みんなの者の鎖が解けてしまった。
- 主イエス・キリストが第六の封印を解く時
黙示録6:12
小羊が第六の封印を解いた時、わたしが見ていると、大地震が起って、太陽は毛織の荒布のように黒くなり、月は全面、血のようになり、
- 主イエス・キリストが第七の封印を解く時
黙示録8:5
御使はその香炉をとり、これに祭壇の火を満たして、地に投げつけた。すると、多くの雷鳴と、もろもろの声と、いなずまと、地震とが起った。
- 第七の御使いがラッパを吹き鳴らす時
黙示録11:19
そして、天にある神の聖所が開けて、聖所の中に契約の箱が見えた。また、いなずまと、もろもろの声と、雷鳴と、地震とが起り、大粒の雹が降った。
- 七人の御使いによる七つの災害の最後の災害の時。人類史上最大の地震で、大地殻変動が起きる。観測史上一番大きな地震は、1960年にチリで発生したバルディビア地震で、マグニチュード9.5という超巨大地震であった。その時には日本においても津波による被害がでた。終わりの時の地震は、この地震よりもさらに激しい地震となるということである。
黙示録16:18-20
18 すると、いなずまと、もろもろの声と、雷鳴とが起り、また激しい地震があった。それは人間が地上にあらわれて以来、かつてなかったようなもので、それほどに激しい地震であった。
19 大いなる都は三つに裂かれ、諸国民の町々は倒れた。神は大いなるバビロンを思い起し、これに神の激しい怒りのぶどう酒の杯を与えられた。
20 島々はみな逃げ去り、山々は見えなくなった。
主イエスはこれらの終わりの時に起こる地震について、「産みの苦しみの初め」と表現していることは重要である。
マタイ24:7-8
7 民は民に、国は国に敵対して立ち上がるであろう。またあちこちに、ききんが起り、また地震があるであろう。
8 しかし、すべてこれらは産みの苦しみの初めである。
そしてその「産みの苦しみ」の後には、確かに「決して震われない国」が全ての信仰者に与えられるだろう。
へブル12:22-28
22 しかしあなたがたが近づいているのは、シオンの山、生ける神の都、天にあるエルサレム、無数の天使の祝会、
23 天に登録されている長子たちの教会、万民の審判者なる神、全うされた義人の霊、
24 新しい契約の仲保者イエス、ならびに、アベルの血よりも力強く語るそそがれた血である。
25 あなたがたは、語っておられるかたを拒むことがないように、注意しなさい。もし地上で御旨を告げた者を拒んだ人々が、罰をのがれることができなかったなら、天から告げ示すかたを退けるわたしたちは、なおさらそうなるのではないか。
26 あの時には、御声が地を震わせた。しかし今は、約束して言われた、「わたしはもう一度、地ばかりでなく天をも震わそう」。
27 この「もう一度」という言葉は、震われないものが残るために、震われるものが、造られたものとして取り除かれることを示している。
28 このように、わたしたちは震われない国を受けているのだから、感謝をしようではないか。そして感謝しつつ、恐れかしこみ、神に喜ばれるように、仕えていこう。
地震のテーマで、以下はあくまで参考として読んでいただきたい。
下にリンクしたサイトは、1904年から観測されている地震の記録で、エルサレム近郊において発生したものをビジュアル化したものである。
観測史上一番大きな地震は、1927年7月11日にエルサレムから35kmのヨルダン川西岸で発生したもので、マグニチュード6.25と強大な地震だったことが記録されている。こちらの記事によると、その地震で二百人近い犠牲者があったということである。
以下の記事によると、アフリカ大陸東部にあるグレート・リフト・バレーは2005年頃から西側のヌビアン・プレートと東側のソマリアン・プレートが離れるように激しく移動し、記事の中にある写真のように大きな亀裂が発生しているということである。
そしてこのグレート・リフト・バレーは、紅海を通り、ヨルダン川渓谷へとつながっており、アラビアン・プレートの動きと干渉しているということである。死海北部に震源地が多いのは、これらのプレートの動きによるものだと言われている。
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