天体の動きをつかさどる神の慈しみ
ここ数日、以前の記事『秒速600kmの旅 - an east window』で考えた内容が再び頭に浮かび、遠大な宇宙の中に生かされていることの不思議について色々考えている。
普段、何気なく仕事し、家族と過ごし、自分の時間に様々なことをしているが、誰も今この瞬間に、私たちが生きている地球が超高速で宇宙空間を移動していることを意識する人はいないだろうし、実感できる人などなおさら皆無だろう。
確かに地球は太陽の周りを一年で周り、また同じ場所に戻っているように思えるが、それは太陽と地球という関係においてであり、鳥瞰的視点では、無辺の宇宙における全く未知の地点を、未だかって行ったことがない方に向かって漆黒の闇の中を突き進んでいるのである。
自動運転の車の時代が来ていると言われているが、それはあらかじめインプットした目的地に安全確実に到着することができるという技術的保証に対する信頼の上に成り立つのであって、目的地も知れず、今いるところには二度と戻れず、誰も止めることができない、超高速で大きな渦の中を突き進む「自動運転の車」に、あえて乗り込もうとする者は誰もいないだろう。しかし、私たちは今、実際にそのような地球に「乗って」、秒速240kmで突き進む太陽に引っ張られて、宇宙空間を不可逆的に移動しているのである。
私は、このような誰もとどめることができない不可逆的物理運動をしている地球に、「一日」「一年」「四季」といった相対的に短いサイクルで「繰り返し」とか「回帰」の要素が与えられているのは、創造主なる神の慈しみであると信じる。
無知は至福などというが、私たちがこの宇宙に関して知っていると思っていることにもし実感が伴ったら、私たちの精神は耐えられないだろう。
人間はあくまで許されて存在している、神の奇蹟である。
詩篇136:1-9
1 主に感謝せよ、主は恵みふかく、そのいつくしみはとこしえに絶えることがない。
2 もろもろの神の神に感謝せよ、そのいつくしみはとこしえに絶えることがない。
3 もろもろの主の主に感謝せよ、そのいつくしみはとこしえに絶えることがない。
4 ただひとり大いなるくすしきみわざをなされる者に感謝せよ、そのいつくしみはとこしえに絶えることがない。
5 知恵をもって天を造られた者に感謝せよ、そのいつくしみはとこしえに絶えることがない。
6 地を水の上に敷かれた者に感謝せよ、そのいつくしみはとこしえに絶えることがない。
7 大いなる光を造られた者に感謝せよ、そのいつくしみはとこしえに絶えることがない。
8 昼をつかさどらすために日を造られた者に感謝せよ、そのいつくしみはとこしえに絶えることがない。
9 夜をつかさどらすために月と、もろもろの星とを造られた者に感謝せよ、そのいつくしみはとこしえに絶えることがない。
哀歌3:21-25
21 しかし、わたしはこの事を心に思い起す。それゆえ、わたしは望みをいだく。
22 主のいつくしみは絶えることがなく、そのあわれみは尽きることがない。
23 これは朝ごとに新しく、あなたの真実は大きい。
24 わが魂は言う、「主はわたしの受くべき分である、それゆえ、わたしは彼を待ち望む」と。
25 主はおのれを待ち望む者と、おのれを尋ね求める者にむかって恵みふかい。
イザヤ21:11-12
11 ドマについての託宣。セイルからわたしに呼ばわる者がある、「夜回りよ、今は夜のなんどきですか、夜回りよ、今は夜のなんどきですか」。
12 夜回りは言う、「朝がきます、夜もまたきます。もしあなたがたが聞こうと思うならば聞きなさい、また来なさい」。