an east window

夜明けとなって、明けの明星が心の中に上るまで

ウーゴ・バッシの銅像

 イタリア統一運動のために活躍した愛国主義者・修道僧ウーゴ・バッシの銅像。ボローニャ市中心部の主要道路、彼の名を持つ通りに置かれている。

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 その台の所には、フリーメイソンのシンボルが飾り付けられている。

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Biblioteca Salaborsa | Cronologia di Bologna - 1888 - Monumento a Ugo Bassiによると、このウーゴ・バッシ記念銅像は、バッシと同様にイタリア統一運動に参加したジョズエ・カルドゥッチやアウレーリオ・サッフィなどによって、1888年8月8日に献納された。

 銅像はカルロ・パルメッジャーノ作で、当初は1848年にボローニャで民衆隆起が発生した場所、現在ガリバルディの騎馬像が置かれているインディペンデンツァ通りに設置されていた。

 その像が設置された1か月後、台の所に付けられていた銅製のフリーメイソンの紋章がひそかに取り去られた(大理石の所にある三つの穴は、当時の紋章を取り付けるためのものだったのだろうか)。この紋章は、当時から激しい論争の対象だったようである。

 バッシがフリーメイソンの属していたことは、グランドマスターのウンベルト・チポッローネによって証しされている。

 イタリア統一運動とフリーメイソンとの係わりと、明治維新とフリーメイソンとの係わりを比較すると、非常に興味深いと思う。