クリスマス前のこの時期、ボローニャでは両手に一杯に買い物袋をもった人達をよく見かけるようになる。一種の強迫観念に近いとも思えるクリスマス・プレゼント選びで、街が慌ただしくになるのだ。
街中がイルミネーションで飾られ、広場には大きなツリーが置かれる。
そんなボローニャの街の中で、他とは少し異なるイルミネーションを飾る洋服店がある。ボローニャでは名の知れたユダヤ人がオーナーの店で、毎年変わらず「ダビデの星」のイルミネーションを店の前に飾るのだ。
クリスマスの行事自体は聖書的根拠を持っていないが、ユダヤ教徒にとってはさらに全く関係ないはずである。それでも何となく「街中でみんな飾りつけているし、、、それじゃオレたちはダビデの星つけるか」と自己主張してしまうあたり、実に面白い。