an east window

夜明けとなって、明けの明星が心の中に上るまで

羊を滅ぼし散らす羊飼い

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サイト「QUICOMO」(http://www.quicomo.it/02/16/pecore-morte-nella-scarpata-a-capiago-le-foto.html)から引用。

 少々古いニュースだが、二月十六日付の記事によると、北イタリア・ロンバルディア州コモ市郊外のカピアーゴで、百四匹の羊と一頭のロバが五メートルの深さの穴に落ちて死んでいるのが発見された。この穴は茨などに隠れてよく見えなかったようだが、羊飼い自身も自分の不注意を認めたという。羊の死因は、穴の底に積み重なるように落ちたことによる窒息死だという。この羊飼いは、羊の死によって二万ユーロ以上損失しただけでなく、死体の処理に五千ユーロを請求された。

 

 羊飼いの不注意によって、茨の陰にあった深い穴に気付かずに、群れをなして落ち、窒息死してしまった羊たち。何と的確に終わりの時の霊的現実を表しているだろうか。

エレミヤ23:1-4

1 主は言われる、「わが牧場の羊を滅ぼし散らす牧者はわざわいである」。 

2 それゆえイスラエルの神、主はわが民を養う牧者についてこう言われる、「あなたがたはわたしの群れを散らし、これを追いやって顧みなかった。見よ、わたしはあなたがたの悪しき行いによってあなたがたに報いると、主は言われる。 

3 わたしの群れの残った者を、追いやったすべての地から集め、再びこれをそのおりに帰らせよう。彼らは子を産んでその数が多くなる。 

4 わたしはこれを養う牧者をその上に立てる、彼らは再び恐れることなく、またおののくことなく、いなくなることもないと、主は言われる。

 

(c)日本聖書協会 Japan Bible Society, Tokyo 1954,1955

 失われて窒息して死んでしまった主の「羊」に対して、これらの「羊飼いたち」はどんな代価を払えるというのであろう。