an east window

夜明けとなって、明けの明星が心の中に上るまで

砕かれた鏡

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 昔聴いたことがある歌に、こんな歌詞があった。

こなごなに砕かれた 鏡の上にも

新しい景色が 映される

作詞者がどんな想いでこの言葉を綴ったかは知らないが、

この言葉を聞いて、聖書のことが心に思い浮かんだ。

 

歴史の中でこの本ほど、非難と嘲笑、侮蔑、破棄という数々の苦難を通ってきた本はあるだろうか。

人々に踏みつけられ、破り捨てられ、火に焼かれ、好き勝手に扱われてきた。

 

それでもなお、同じように傷つき、壊れてしまった人の心の奥底に、「新しい景色」を映し出してくれる。

それまで全く見たことのない、でもずっと前から探していた「風景」を。