an east window

夜明けとなって、明けの明星が心の中に上るまで

無邪気ではいられない(9)不法の秘密はすでに働いている

ダニエル9:27

彼は一週の間、多くの者と堅い契約を結び、半週の間、いけにえとささげ物とをやめさせる。荒らす忌むべき者が翼に現われる。ついに、定められた絶滅が、荒らす者の上にふりかかる。」

Ⅱテサロニケ2:1-10

1 さて兄弟たちよ。私たちの主イエス・キリストが再び来られることと、私たちが主のみもとに集められることに関して、あなたがたにお願いすることがあります。

2 霊によってでも、あるいはことばによってでも、あるいは私たちから出たかのような手紙によってでも、主の日がすでに来たかのように言われるのを聞いて、すぐに落ち着きを失ったり、心を騒がせたりしないでください。

3 だれにも、どのようにも、だまされないようにしなさい。なぜなら、まず背教が起こり、不法の人、すなわち滅びの子が現われなければ、主の日は来ないからです。

4 彼は、すべて神と呼ばれるもの、また礼拝されるものに反抗し、その上に自分を高く上げ、神の宮の中に座を設け、自分こそ神であると宣言します。

5 私がまだあなたがたのところにいたとき、これらのことをよく話しておいたのを思い出しませんか。

6 あなたがたが知っているとおり、彼がその定められた時に現われるようにと、いま引き止めているものがあるのです。

7 不法の秘密はすでに働いています。しかし今は引き止める者があって、自分が取り除かれる時まで引き止めているのです。

8 その時になると、不法の人が現われますが、主は御口の息をもって彼を殺し、来臨の輝きをもって滅ぼしてしまわれます。

9 不法の人の到来は、サタンの働きによるのであって、あらゆる偽りの力、しるし、不思議がそれに伴い、

10 また、滅びる人たちに対するあらゆる悪の欺きが行なわれます。なぜなら、彼らは救われるために真理への愛を受け入れなかったからです。 

 現在、反キリストの顕れを引き止めている者が取り除かれる時、反キリストはこの世にかつてないかたちで出現し、その邪悪な力を示すことになる。その時、この「荒らす忌むべき者」「不法の人」「滅びの子」は多くの者と平和協定(現実には支配者と被支配者の隷属関係なのだが)を結び、その多くの者の中には特に政治国家イスラエルも含まれることになる。なぜなら、反キリストは現在では絶対にあり得ない「エルサレムの第三神殿建設」を不思議な力によってイスラエルのために実現するからである。勿論、反キリストの目的はイスラエル人たちを喜ばせるためなどではなく、その神殿において礼拝を捧げることになるイスラエル人が、最終的に反キリストを神として崇拝をすることを強要するためである。

 これだけ聖書の中で預言されていて、キリスト者だけでなく一般的にも知識をもつ人々がいるにも関わらず、ほとんどの人々が騙されてしまうのだから、その偽りの力が如何に強大で狡猾であるか暗示している。

 そしてイスラエル人たちのうちの残された者たちが反キリストの偽りに気付く段階まで、政治国家イスラエルは反キリストの魔的力に引きずり込まれることがわかっている以上、キリスト者が手放しで政治国家イスラエルを擁護し、協力関係を築くのは大変危険な選択だと思う。近い将来に現われる反キリストの霊、使徒パウロが言うところの「不法の秘密」はすでに働いているのだから。

Ⅱペテロ3:17-18

17 愛する者たちよ。それだから、あなたがたはかねてから心がけているように、非道の者の惑わしに誘い込まれて、あなたがた自身の確信を失うことのないように心がけなさい。

18 そして、わたしたちの主また救主イエス・キリストの恵みと知識とにおいて、ますます豊かになりなさい。栄光が、今も、また永遠の日に至るまでも、主にあるように、アァメン。 

 

 残念ながらイタリアの福音派の教会も、近年驚くような勢いでシオニズムに走っている。