an east window

夜明けとなって、明けの明星が心の中に上るまで

イタリアのとあるレストランのメニュー(2)

 WEB上で見つけた妙な日本語のメニュー

 「怒ってペン」:語感が痛快だが、おそらく【Penne all'arrabbiata ペンネ・アッラッラッビァータ】のことをだろう。すぐ下に【ペンネ・アッラ・ウォッカ Penne alla vodka】があり、なぜ同じ「ペンネ」なのにいきなり「ペン」となってしまうのか不思議である。どうせなら「怒ってペンネ」の方が良かったかも...

 「最初の魚」:ミロクンミンギアを想像してしまうが、Primi di pesce(魚介類をベースにしたパスタやリゾット、所謂「第一皿」)のことだろう。

 「生ハムとメロソとお皿」:あえて「お皿」と書き添えられているところは、さすが世界の観光地ヴェネツィアのレストラン。通常の値段よりも高いことをさりげなく納得させるワザ...ではない。

 手書きの「 尭  き」が何だかキャンプファイヤーを楽しんでいるようでとてもキュート。でも「焼き野菜の混合」は食べたくないイメージ...

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 当然これらのレストランのオーナーは、決してウケを狙ってこのような日本語メニューを用意したわけもなく、自分のレストランで提供する料理をイタリア語も英語も理解できない日本人観光客がオーダーできるようにと、いたって真剣な動機とサービス精神によって自分たちのメニューを日本語に「翻訳」したはずである。しかしその翻訳が正しいかどうか確認しないままで出してしまったことで、このような珍妙なものが生れてしまったのだ。

 確かに、他人に対して提供できるものをもち、熱意と奉仕の精神によってそれを真剣に行ったとしても、客観的な確認を怠ると、滑稽な(そして状況によっては傍迷惑な)独り善がりに陥る危険性は誰にでもあるのではないかと思う。