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an east window

夜明けとなって、明けの明星が心の中に上るまで

安息日に関する考察(5)代々にわたるしるし

出エジプト31:12ー17

12 主はまたモーセに言われた、

13 「あなたはイスラエルの人々に言いなさい、『あなたがたは必ずわたしの安息日を守らなければならない。これはわたしとあなたがたとの間の、代々にわたるしるしであって、わたしがあなたがたを聖別する主であることを、知らせるためのものである。

14 それゆえ、あなたがたは安息日を守らなければならない。これはあなたがたに聖なる日である。すべてこれを汚す者は必ず殺され、すべてこの日に仕事をする者は、民のうちから断たれるであろう。

15 六日のあいだは仕事をしなさい。七日目は全き休みの安息日で、主のために聖である。すべて安息日に仕事をする者は必ず殺されるであろう。

16 ゆえに、イスラエルの人々は安息日を覚え、永遠の契約として、代々安息日を守らなければならない。

17 これは永遠にわたしとイスラエルの人々との間のしるしである。それは主が六日のあいだに天地を造り、七日目に休み、かつ、いこわれたからである』」。

18 主はシナイ山でモーセに語り終えられたとき、あかしの板二枚、すなわち神が指をもって書かれた石の板をモーセに授けられた。 

これはわたしとあなたがたとの間の、代々にわたるしるしである

これは永遠にわたしとイスラエルの人々との間のしるしである

 主なる神はシナイ山でイスラエルの民に律法を与えた時、「ご自身とイスラエルの民との間の代々にわたるしるし」として、安息日を与え、それを厳守するように命じた。このしるしは、ある人々が主張するようにエデンの園で人間に与えられたのではなく、シナイ山でエジプトから導き出されたイスラエルの民に初めて与えられたものである。

 主なる神は大洪水の後、信仰によって生き残ったノアの家族とその子孫及び地上に生きる全ての生き物に対して、一つの「契約のしるし」として「雲の中の虹」を与えた。

創世記9:8-17

8 神はノアおよび共にいる子らに言われた、

9 「わたしはあなたがた及びあなたがたの後の子孫と契約を立てる。

10 またあなたがたと共にいるすべての生き物、あなたがたと共にいる鳥、家畜、地のすべての獣、すなわち、すべて箱舟から出たものは、地のすべての獣にいたるまで、わたしはそれと契約を立てよう。

11 わたしがあなたがたと立てるこの契約により、すべて肉なる者は、もはや洪水によって滅ぼされることはなく、また地を滅ぼす洪水は、再び起らないであろう」。

12 さらに神は言われた、「これはわたしと、あなたがた及びあなたがたと共にいるすべての生き物との間に代々かぎりなく、わたしが立てる契約のしるしである。

13 すなわち、わたしは雲の中に、にじを置く。これがわたしと地との間の契約のしるしとなる

14 わたしが雲を地の上に起すとき、にじは雲の中に現れる。

15 こうして、わたしは、わたしとあなたがた、及びすべて肉なるあらゆる生き物との間に立てた契約を思いおこすゆえ、水はふたたび、すべて肉なる者を滅ぼす洪水とはならない。

16 にじが雲の中に現れるとき、わたしはこれを見て、神が地上にあるすべて肉なるあらゆる生き物との間に立てた永遠の契約を思いおこすであろう」。

17 そして神はノアに言われた、「これがわたしと地にあるすべて肉なるものとの間に、わたしが立てた契約のしるしである」。

 また主なる神はアブラハムに、「神とアブラハムの子孫との間の契約のしるし」として割礼を与えた。

創世記17:9-14

9 神はまたアブラハムに言われた、「あなたと後の子孫とは共に代々わたしの契約を守らなければならない。あなたがたのうち

10 男子はみな割礼をうけなければならない。これはわたしとあなたがた及び後の子孫との間のわたしの契約であって、あなたがたの守るべきものである。

11 あなたがたは前の皮に割礼を受けなければならない。それがわたしとあなたがたとの間の契約のしるしとなるであろう

12 あなたがたのうちの男子はみな代々、家に生れた者も、また異邦人から銀で買い取った、あなたの子孫でない者も、生れて八日目に割礼を受けなければならない。

13 あなたの家に生れた者も、あなたが銀で買い取った者も必ず割礼を受けなければならない。こうしてわたしの契約はあなたがたの身にあって永遠の契約となるであろう。

14 割礼を受けない男子、すなわち前の皮を切らない者はわたしの契約を破るゆえ、その人は民のうちから断たれるであろう」。 

 主なる神はご自身の契約のしるしとしての安息日を、ノアの時にもアブラハムの時にも与えず、エジプトの奴隷の家から解放されたイスラエルの民に初めて与えたのである。

 「これは永遠にわたしとイスラエルの人々との間のしるしである」

 「永遠に」と書いてある。私はこの言葉に、ご自身が選ばれたイスラエルの民への計画を見出す。なぜなら神は西暦70年のエルサレム陥落と神殿破壊、そしてその後の離散、そし終わりの時のイスラエルの民の救いを予め計画していたからである。

 つまり神殿における贖罪を中心とした礼拝が不可能になり、各地に離散したイスラエルの民が契約の民としてのアイデンティティーの「最後の砦」として、安息日を与えていたと思うのである。

 実際、イスラエルの民の間では、「イスラエル人が安息日を守ってきたのではなく、安息日がイスラエル人を守ってきたのだ」という格言がある。つまり、異邦人の土地と文化の中に二千年近く生活し、律法による祭儀礼拝の不可欠な神殿さえ持たず(ここに現在のユダヤ教徒が、旧約聖書ではなくタルムードをより重要視している一つの理由がある)、多くの迫害や追放、略奪、虐殺などの扱いを受けながらも、自らのアイデンティティーを失うことがなかったのは、イスラエルの民に安息日が与えられていたからだ、という考え方である。

 勿論、主なる神は一つの宗教的戒律をただ守らせるためにではなく、最終的に彼らが御子イエスのことを真のメシアであると信じて救われることを望み、計画しているからだと信じる。

 このような救いの計画をもっていたからこそ、主イエスは今から二千年近くも前に、大患難期において反キリストが引き起こす選民に対する迫害の預言の中で、安息日に関する言及をしているのであろう。

マタイ24:15-22

15 預言者ダニエルによって言われた荒らす憎むべき者が、聖なる場所に立つのを見たならば(読者よ、悟れ)、

16 そのとき、ユダヤにいる人々は山へ逃げよ。

17 屋上にいる者は、家からものを取り出そうとして下におりるな。

18 畑にいる者は、上着を取りにあとへもどるな。

19 その日には、身重の女と乳飲み子をもつ女とは、不幸である。

20 あなたがたの逃げるのが、冬または安息日にならないように祈れ。

21 その時には、世の初めから現在に至るまで、かつてなく今後もないような大きな患難が起るからである。

22 もしその期間が縮められないなら、救われる者はひとりもないであろう。しかし、選民のためには、その期間が縮められるであろう。  

ダニエル12:1

その時あなたの民を守っている大いなる君ミカエルが立ちあがります。また国が始まってから、その時にいたるまで、かつてなかったほどの悩みの時があるでしょう。しかし、その時あなたの民は救われます。すなわちあの書に名をしるされた者は皆救われます。

ローマ11:25-36

25  兄弟たちよ。あなたがたが知者だと自負することのないために、この奥義を知らないでいてもらいたくない。一部のイスラエル人がかたくなになったのは、異邦人が全部救われるに至る時までのことであって、

26 こうして、イスラエル人は、すべて救われるであろう。すなわち、次のように書いてある、「救う者がシオンからきて、ヤコブから不信心を追い払うであろう。

27 そして、これが、彼らの罪を除き去る時に、彼らに対して立てるわたしの契約である」。

28 福音について言えば、彼らは、あなたがたのゆえに、神の敵とされているが、選びについて言えば、父祖たちのゆえに、神に愛せられる者である。

29 神の賜物と召しとは、変えられることがない。

30 あなたがたが、かつては神に不従順であったが、今は彼らの不従順によってあわれみを受けたように、

31 彼らも今は不従順になっているが、それは、あなたがたの受けたあわれみによって、彼ら自身も今あわれみを受けるためなのである。

32 すなわち、神はすべての人をあわれむために、すべての人を不従順のなかに閉じ込めたのである。

33 ああ深いかな、神の知恵と知識との富は。そのさばきは窮めがたく、その道は測りがたい。

34  「だれが、主の心を知っていたか。だれが、主の計画にあずかったか。

35 また、だれが、まず主に与えて、その報いを受けるであろうか」。

36 万物は、神からいで、神によって成り、神に帰するのである。栄光がとこしえに神にあるように、アァメン。

 

(6)へ続く

 

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