an east window

夜明けとなって、明けの明星が心の中に上るまで

第一の封印:定められた時になって現れる反キリスト?

黙示録6:1-2

1 小羊がその七つの封印の一つを解いた時、わたしが見ていると、四つの生き物の一つが、雷のような声で「きたれ」と呼ぶのを聞いた。

2 そして見ていると、見よ、白い馬が出てきた。そして、それに乗っている者は、弓を手に持っており、また冠を与えられて、勝利の上にもなお勝利を得ようとして出かけた。 

 この第一の封印が解かれることによって出現する白い馬に乗った者は、使徒パウロがテサロニケ教会へ宛てて書いた手紙の中で言及されている、「定められた時になって現れる不法の者、滅びの子、反キリスト」のことを示していると言われている。

Ⅱテサロニケ2:1-12

1 さて兄弟たちよ。わたしたちの主イエス・キリストの来臨と、わたしたちがみもとに集められることとについて、あなたがたにお願いすることがある。

2 霊により、あるいは言葉により、あるいはわたしたちから出たという手紙によって、主の日はすでにきたとふれまわる者があっても、すぐさま心を動かされたり、あわてたりしてはいけない。

3 だれがどんな事をしても、それにだまされてはならない。まず背教のことが起り、不法の者、すなわち、滅びの子が現れるにちがいない。

4 彼は、すべて神と呼ばれたり拝まれたりするものに反抗して立ち上がり、自ら神の宮に座して、自分は神だと宣言する。

5 わたしがまだあなたがたの所にいた時、これらの事をくり返して言ったのを思い出さないのか。

6 そして、あなたがたが知っているとおり、彼が自分に定められた時になってから現れるように、いま彼を阻止しているものがある。

7 不法の秘密の力が、すでに働いているのである。ただそれは、いま阻止している者が取り除かれる時までのことである。

8 その時になると、不法の者が現れる。この者を、主イエスは口の息をもって殺し、来臨の輝きによって滅ぼすであろう。

9 不法の者が来るのは、サタンの働きによるのであって、あらゆる偽りの力と、しるしと、不思議と、

10 また、あらゆる不義の惑わしとを、滅ぶべき者どもに対して行うためである。彼らが滅びるのは、自分らの救となるべき真理に対する愛を受けいれなかった報いである。

11 そこで神は、彼らが偽りを信じるように、迷わす力を送り、

12 こうして、真理を信じないで不義を喜んでいたすべての人を、さばくのである。 

 その出現が「彼に定められた時」「いま阻止している者が取り除かれる時」であること、そして何より神の子羊なる御子イエス自身が唯一封印を解く権威をもち、それを解くことを知るのは大変重要である。なぜなら、人類史上最も邪悪で力をもつ者の出現も、神の統治と計画の中の現象であることを意味しているからだ。

 反キリストは「白い馬に乗り、勝利を得る者」としてこの世に現れるが、それは真のキリスト、御子イエスの「質の悪いフェイク」に過ぎない。実際、黙示録には御子が真の「王の王、主の主」として白い馬に乗っている幻が啓示されている。

黙示録19:11-16

11 またわたしが見ていると、天が開かれ、見よ、そこに白い馬がいた。それに乗っているかたは、「忠実で真実な者」と呼ばれ、義によってさばき、また、戦うかたである。

12 その目は燃える炎であり、その頭には多くの冠があった。また、彼以外にはだれも知らない名がその身にしるされていた。

13 彼は血染めの衣をまとい、その名は「神の言」と呼ばれた。

14 そして、天の軍勢が、純白で、汚れのない麻布の衣を着て、白い馬に乗り、彼に従った。

15 その口からは、諸国民を打つために、鋭いつるぎが出ていた。彼は、鉄のつえをもって諸国民を治め、また、全能者なる神の激しい怒りの酒ぶねを踏む。

16 その着物にも、そのももにも、「王の王、主の主」という名がしるされていた。

 何という力強さだろうか。反キリストは開封と共にどこからともなく現れるが、御子は開かれた天から現れる。反キリストの頭には一つの冠が与えられるが、御子の頭には多くの冠がある。反キリストは弓を手に持つが(矢のない弓は何を意味するのだろう)、御子の武器は口から出る鋭い剣、つまり神の言葉である。反キリストは「勝利の上にもなお勝利を得よう」と地に現れるが、御子は諸国民を正義によって裁き、治める方である。

 私たちは、主なる神が愛する御子の「俗悪なまがい物」に出現を許し、人々の上に権威を振るい、自身を神として拝ますことまで許すことに、御子の愛による救いの恵みを頑なに拒んだ人々に対する神の峻厳な怒りを見出すべきである。

Ⅱテサロニケ2:9-12

9 不法の者が来るのは、サタンの働きによるのであって、あらゆる偽りの力と、しるしと、不思議と、

10 また、あらゆる不義の惑わしとを、滅ぶべき者どもに対して行うためである。彼らが滅びるのは、自分らの救となるべき真理に対する愛を受けいれなかった報いである。

11 そこで神は、彼らが偽りを信じるように、迷わす力を送り、

12 こうして、真理を信じないで不義を喜んでいたすべての人を、さばくのである。

 真の救い主に出会えるうちに、悔い改めよう。封印が解かれる前に。

イザヤ55:6-7

6 あなたがたは主にお会いすることのできるうちに、主を尋ねよ。近くおられるうちに呼び求めよ。

7 悪しき者はその道を捨て、正らぬ人はその思いを捨てて、主に帰れ。そうすれば、主は彼にあわれみを施される。われわれの神に帰れ、主は豊かにゆるしを与えられる。 

 

追記(2017年12月18日)

「二人の証人の活動期間」と「獣の活動期間」 - an east window

より詳細を調べると、白い馬に乗った者の出現と、第二テサロニケ2章を結びつけるのは、正確ではないことが判明した。第二テサロニケの内容から考えると、黙示録11:7「そして、彼らがそのあかしを終えると、底知れぬ所からのぼって来る獣が、彼らと戦って打ち勝ち、彼らを殺す」の方がより的確だろう。

 それではこの白い馬に乗った者とは、一体誰もしくは何を指しているのだろう。終わりの時のリバイバル、福音の勝利を意味しているのだろうか。それとも、今も働いている反キリストの不法の秘密の力が、艱難期前半において偽りの平和と世界統一のために働くことを暗示しているのだろうか。

 断定する確信が少なくなったので、タイトルに?マークを追加した。引き続き調べていきたい。

 

関連記事: