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an east window

夜明けとなって、明けの明星が心の中に上るまで

シリア国内に「安全地帯」設置の提案

戦争とキリスト者 中東問題

www.newsweekjapan.jp

 トランプ米大統領が近日中に、避難民のための「安全地帯」をシリアに設ける計画を策定するよう国防総省と国務省に命じる見通しが明らかになった。ロイターが25日、大統領令の草案を入手した。

 トランプ氏の署名を待つ草案には、「故郷を逃れたシリア国民に安全地帯を提供する計画を90日以内に立案するよう国務長官と国防長官に命じる」などと書かれていた。

 安全地帯の設置は、米軍のシリアへの関与を徐々に高め、オバマ前大統領の慎重なアプローチからの脱却を意味する。「飛行禁止」区域が設定された場合、米軍や同盟国の空軍力増強が求められ、避難民を守るために地上部隊投入も必要になる可能性がある。

 草案では、安全地帯をどこに設置するのかや、誰が避難民を守るのかといった詳細は明らかにされていない。ヨルダンやトルコなどの近隣諸国は、すでに数百万人のシリア避難民を受け入れている。


[ワシントン 25日 ロイター]

  実に不思議な草案ではないだろうか。アメリカ合衆国大統領は、シリア・アラブ共和国大統領に「貴方の国の領土に安全地帯を設置したいのですが、どう思いますか」と予め掛け合ったのだろうか。なぜシリアに対して厳しい経済制裁をしながら、そのシリア国内に「安全地帯」を設置しようなどと考えられるのだろうか。

 シリア大統領は自国でアメリカ空軍による誤爆があまりにも多く、一般市民が犠牲になっているからと、アメリカ空軍にシリア軍のパイロットやドローン操縦士を送り込む提案を、アメリカ大統領に相談なしに提案しようなどと考えるだろうか。

 隣の家の庭の池から蚊が発生するからと言ってその池を埋め、落ち葉が自分の庭まで舞い落ちてくるからといってその木を切る、などと隣の家と相談なしに勝手に決めることができるだろうか。池を埋め、木を切ってできた土地に駐車場を作りましょう、などと提案するだろうか。

 御子イエスは、預言者を殺しながらその墓を建て、飾り立てていた者たちの偽善を厳しく糾弾した。

マタイ23:49-31

29 偽善な律法学者、パリサイ人たちよ。あなたがたは、わざわいである。あなたがたは預言者の墓を建て、義人の碑を飾り立てて、こう言っている、

30 『もしわたしたちが先祖の時代に生きていたなら、預言者の血を流すことに加わってはいなかっただろう』と。

31 このようにして、あなたがたは預言者を殺した者の子孫であることを、自分で証明している。 

ルカ11:47-51

47 あなたがたは、わざわいである。預言者たちの碑を建てるが、しかし彼らを殺したのは、あなたがたの先祖であったのだ。

48 だから、あなたがたは、自分の先祖のしわざに同意する証人なのだ。先祖が彼らを殺し、あなたがたがその碑を建てるのだから。

49 それゆえに、『神の知恵』も言っている、『わたしは預言者と使徒とを彼らにつかわすが、彼らはそのうちのある者を殺したり、迫害したりするであろう』。

50 それで、アベルの血から祭壇と神殿との間で殺されたザカリヤの血に至るまで、世の初めから流されてきたすべての預言者の血について、この時代がその責任を問われる。

51 そうだ、あなたがたに言っておく、この時代がその責任を問われるであろう。

 

追記(2017/02/01):

blogos.com

 以下の記事によれば、リビアにおいてこのような「避難民のための安全地帯」がカダフィ政権の転覆のために反対派によって利用されたことが書かれている。

www.middleeastmonitor.com

 トランプ大統領の親イスラエルの態度と兼ね合わせて考えると、オバマ政権が拒否していたこの計画をなぜ通そうとしているのか、その理由が見えてこないだろうか。