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an east window

夜明けとなって、明けの明星が心の中に上るまで

フラサッシ鍾乳洞(1)

心の琴の音

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 イタリア中部マルケ州にあるGrotta di Frasassi フラサッシ鍾乳洞へ行ってきた。その名の通り、険しい岩山の谷間にある洞窟で、世界で三番目に大きいものらしい。

 残念ながら写真撮影は禁止されていたので、添付した写真はネット検索で見つけたものだが、実際の壮大さと美しさはどんなカメラを使っても撮り込むことはできないものだろう。娘のために、と思って行ったのだが、私も娘以上に感動してしまった。

 1971年に発見されたというのも魅力的である。つまり大昔からその存在が知られていたものでなく、45年前までは誰も自分たちの目の前、もしくは「足の下」にある壮大な世界を知らずにいたのである。おそらく世界には、このような鍾乳洞で未だに発見されていないところが数多くあるだろう。

 人間の営みや評価とは全く無関係に、岩山に浸透した雨水が、一年に1mmのスピードで鍾乳石を形成し、あの不思議な世界をつくりだした。

 現実の世界を幼稚なバーチャルゲームで乗っ取ったようなアプリが流行っているようだが(私にはただの個人情報集積ツールにしか思えないが)、自然の素朴な美しさや不思議を探し求めることは、渇いて固くなってしまった心を潤す、創造主からの賜物の一つだと思う。

 普段から目に見えない世界の真理を追い求める信仰者であっても、通常の人間の営みから一旦離れ、神のわざである自然の中にただ身を置くことは非常に重要だと改めて思った。

 鍾乳洞の近くにジェンガ Gengaという中世の小さな村があり、ローマ時代の石橋があって、とても美しいのだが、壮大な鍾乳洞を見学した後だったからか、何となく舞台セットのように見えた。

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