蛇のように賢く、鳩のように純真であれ(4)
一つの結果が「失敗」だと判断する根拠は、あらかじめ定めていた目標が基準となる。ここではマケイン氏自身が明言しているように、「中東で主導的立場を占める」という目標に対しての「失敗」だということである。
それでは、アメリカという国家の中東における軍事介入を擁護するキリスト者は、何を擁護し、何のために祈ってきたのだろうか。まさか、自国内の山積みの問題を解決できない国が、武力行使によって価値観も文化も全く異なる中東における「主導的立場を占める」ことの実現のために、主イエス・キリストの尊き名を呼び求めなければいけないのだろうか。それとも世俗化の波の間で浮き沈みする「キリスト教国」が、イスラム教主体の中東で、政治・経済・軍事上の主導的立場を占めることで、イスラム教徒に対する福音宣教が進展すると期待すべきなのだろうか。
以前からマケイン氏自身とイスラム国との怪しい関係が指摘されている点も考慮すると、神の国と神の義を求めるキリスト者は、この世の惑わしの力によって真になすべきことを見失わないように、「鳩のように素直」であると同時に、「蛇のように賢く」ある必要があるのではないだろうか。
マタイ10:16
わたしがあなたがたをつかわすのは、羊をおおかみの中に送るようなものである。だから、へびのように賢く、はとのように素直であれ。
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