an east window

夜明けとなって、明けの明星が心の中に上るまで

シリアのアサド大統領の忠告

www.polisblog.it

Ore 12:45 - Il Presidente siriano Bashar al-Assad ha risposto a Francois Hollande - ma anche al Presidente americano Obama - con un'intervista rilascia al magazine francese Valeurs Actuelles. Secondo al-Assad, "Hollande si dovrebbe vergognare quando sostiene che Assad è parte del problema, non la soluzione": "Hollande è stato indicato dal popolo siriano per parlare a suo nome? Un cittadino francese accetterebbe che qualsiasi altro politico nel mondo sostenga che il presidente Hollande non debba essere il presidente francese? Non sarebbe un'umiliazione per il popolo francese? Noi la vediamo allo stesso modo. E' un'umiliazione per il popolo siriano quando dice una cosa del genere".

Nonostante queste sue dure parole su Hollande, al-Assad non escluse la possibilità di una collaborazione con la Francia nella lotta contro l'Isis: "Prima di tutto c'è bisogno di serietà. Non perderemo il nostro tempo a cooperare con un paese, un governo o un'istituzione che supporta il terrorismo. Bisogna innanzitutto cambiare la propria politica, usare un unico standard e non tanti standard diversi. E bisogna essere parte di un'alleanza con Paesi impegnati solo a combattere il terrorismo e non con paesi che al tempo stesso sostengono il terrorismo e lo combattono. E' una contraddizione. Queste sono le basi per avere qualunque forma di cooperazione. A noi piacerebbe averla, non solo con la Francia, ma con qualunque altro paese. Ma per questa cooperazione c'è bisogno di una certa atmosfera. C'è bisogno di certi criteri e di certe condizioni".

Dopo l'apertura, il Presidente siriano ha criticato la politica estera francese degli ultimi anni: "La politica francese degli ultimi cinque anni ha portato qualcosa di buono ai francesi? No. Ha causato un terremoto che si riverbera nel resto del mondo e innanzitutto in Europa". Al-Assad è poi tornato a parlare dell'attentato alla redazione di Charlie Hebdo: "è successo all'inizio dell'anno e all'epoca dissi che si trattava solo della punta dell'iceberg. Quello che è successo nei giorni scorsi ne è la prova. Quindi il messaggio è: siate seri quando parlate di lotta al terrorismo".

時刻12:45

 シリアのバッシャール・アル・アサド大統領は、フランスの雑誌『Valeurs Actuelles』の独占インタビューにおいて、フランソワ・オランド、また彼だけでなくアメリカの大統領オバマにも回答した。アル・アサドによれば、「オランドは、『アサドは解決の側ではなく、問題の側にいる』と主張するとき、恥を知るべきだろう。」「オランドは、シリア国民から彼らを代表して話すことを指名されたのだろうか。一人のフランス人は、世界のどこかの政治家が『オランド大統領はフランスの大統領であるべきでない』と主張したら、それを受け入れるだろうか。フランス国民にとって、それは侮辱ではないだろうか。我々は、同じように見ているのだ。彼がこのようなことを言うとき、シリア国民にとっては侮辱なのだ。

 このような厳しい発言にもかかわらず、アル・アサドは対ISISの戦いにおけるフランスとの協力の可能性を否定しなかった。「まず第一に、真剣さが必要である。テロリズムを支援する国や政府、組織と協力し我々の時間を無駄にしたりはしない。まず自身の政治を変え、異なるいくつものスタンダードではなく、唯一のスタンダードを使うべきである。そして、テロリズムを支援すると同時にそれと戦う国々とではなく、テロリズムと戦うことだけに力を注いでいる国々との同盟に参加すべきである。しかし、この協力には、ある種の状況が必要である。ある種の基準とある種の条件が必要である。

 前置きの後、シリアの大統領は、ここ数年におけるフランス外交政策を批判した。「ここ5年のフランスの政策は、フランス国民に何かよいことをもたらしただろうか。否、世界の他の国、特にヨーロッパを揺り動かす地震を引き起こした。」

 アル・アサドは、シャルリー・エブド社襲撃事件に話を戻した。「今年の初めに事件は起こり、その時私は、氷山の一角に過ぎない、と言った。ここ数日で起きたことは、それを証明している。だから伝えたいことはこれだ:テロリズムに対する闘いについて話すときは、真剣になってほしい。」

 

ore 15.58 - Arriva il monito della Siria sugli interventi militari nel proprio territorio: “Qualsiasi intervento militare in Siria contro il terrorismo non coordinato con Damasco, compreso quello francese, sarà considerato un'aggressione”, ha spiegato l'ambasciatore siriano a Mosca, Riad Haddad, precisando, poi, che “qualsiasi Paese che coordinerà le sue azioni con la Russia, le coordinerà automaticamente anche con il governo siriano”. Di fatto una risposta indiretta alle affermazioni fatte da Obama alla riunione dell’Apec.

時刻15:58

 自国領域における軍事干渉についてシリアから戒告がきた。「シリアにおいる対テロリズムのいかなる軍事干渉も、ダマスコと調整していないものは侵害行為と見做される。それにはフランスの軍事干渉も含まれる。」と、在モスクワ・シリア大使リャド・ハッダド氏は説明した。さらに続け、「如何なる国でも、自らの作戦をロシアと調整するならば、それは自動的にシリア政府とも調整することになる」と明確にした。

 これはApec議会におけるオバマ大統領の発言に対する間接的な回答である。

  日本語の記事には、シリアのアサド大統領の発言があまり多くないので、イタリア語の記事の一部を翻訳してみた。

 確かに、自分の国の首都でテロ事件が起きたからという理由で、人種も文化も宗教や価値観も異なる人々が暮らしている他国の領土に、同じグループ名を名乗るテロリストの本拠地があるからといい、その国の政治的代表者の合意をとらずに爆撃するのは、内政干渉どころではない、他国に対する侵害行為と言える。

 フランスは、実際に実行犯といわれているテロリストが隣国ベルギーに逃亡したからといって、ベルギー政府の許可なしで、潜伏していると思われる場所を片っ端から爆撃したりはしないだろう。「ベルギスタン」と皮肉られるほど多くのイスラム教徒がいるからといって、フィリップ国王は王位に留まるべきではない、などと隣国を侮辱的批判したりしないだろう。

 勿論、私のこの記事の目的は、政治的なものではない。ただアサド大統領の忠告は、信仰者がダブル・スタンダードの狡猾な誘惑に十分警戒しなければならないことを教えている。

申命記25:13-16

13 あなたの袋に大小二種の重り石を入れておいてはならない。

14 あなたの家に大小二種のますをおいてはならない。

15 不足のない正しい重り石を持ち、また不足のない正しいますを持たなければならない。そうすればあなたの神、主が賜わる地で、あなたは長く命を保つことができるであろう。

16 すべてこのような不正をする者を、あなたの神、主が憎まれるからである。 

箴言11:1

偽りのはかりは主に憎まれ、正しいふんどうは彼に喜ばれる。

箴言20:10;23

11 互に違った二種のはかり、二種のますは、ひとしく主に憎まれる。

23 互に違った二種のふんどうは主に憎まれる、偽りのはかりは良くない。

ローマ2:21-23

21 なぜ、人を教えて自分を教えないのか。盗むなと人に説いて、自らは盗むのか。

22 姦淫するなと言って、自らは姦淫するのか。偶像を忌みきらいながら、自らは宮の物をかすめるのか。

23 律法を誇としながら、自らは律法に違反して、神を侮っているのか。 

 また信仰者は、ダブル・スタンダードを臆面もなく使う人々から、一人の人間としての自由を否定するような侮辱的批判や迫害を受けることも忘れてはならないだろう。

マタイ23:29-34

29 偽善な律法学者、パリサイ人たちよ。あなたがたは、わざわいである。あなたがたは預言者の墓を建て、義人の碑を飾り立てて、こう言っている、

30 『もしわたしたちが先祖の時代に生きていたなら、預言者の血を流すことに加わってはいなかっただろう』と。

31 このようにして、あなたがたは預言者を殺した者の子孫であることを、自分で証明している。

32 あなたがたもまた先祖たちがした悪の枡目を満たすがよい。

33 へびよ、まむしの子らよ、どうして地獄の刑罰をのがれることができようか。

34 それだから、わたしは、預言者、知者、律法学者たちをあなたがたにつかわすが、そのうちのある者を殺し、また十字架につけ、そのある者を会堂でむち打ち、また町から町へと迫害して行くであろう。 

 

追記(2015年11月22日):

jp.sputniknews.com

 対テロ対策では協力を求めているのに、経済制裁は続けるという、この矛盾!

 

追記(2015年11月27日):

bylines.news.yahoo.co.jp

 マスコミが流している「残忍な独裁者」というイメージとは裏腹に、このインタビューの中で確かに読み取れるものは、アサド大統領の堅実な論理性である。

 

関連記事:

『ローマびとへの手紙』(17)自己欺瞞と偽善の誘惑 - an east window

什一献金について(4)大小二種のおもり石 - an east window