an east window

夜明けとなって、明けの明星が心の中に上るまで

イエスを仰ぎ見つつ

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Ⅰテモテ1:3-7

3 わたしがマケドニヤに向かって出発する際、頼んでおいたように、あなたはエペソにとどまっていて、ある人々に、違った教を説くことをせず、

4 作り話やはてしのない系図などに気をとられることもないように、命じなさい。そのようなことは信仰による神の務を果すものではなく、むしろ論議を引き起させるだけのものである。

5 わたしのこの命令は、清い心と正しい良心と偽りのない信仰とから出てくる愛を目標としている。

6 ある人々はこれらのものからそれて空論に走り、

7 律法の教師たることを志していながら、自分の言っていることも主張していることも、わからないでいる。

Ⅰテモテ1:19

ある人々は、正しい良心を捨てたため、信仰の破船に会った。

Ⅰテモテ6:20-21

20 テモテよ。あなたにゆだねられていることを守りなさい。そして、俗悪なむだ話と、偽りの「知識」による反対論とを避けなさい。

21 ある人々はそれに熱中して、信仰からそれてしまったのである。恵みが、あなたがたと共にあるように。

 使徒パウロが小アジアのエペソにいた同労者テモテに手紙を書いた時点で、「ある人々」は、「清い心と正しい良心と偽りのない信仰とから出てくる愛」という信仰者の究極の目標から逸れて、滅びの方向に向かって歩いてしまっていた。

 なぜなら、健全な教えとは「違った教えを説き」、「作り話や果てしの無い系図などに気をとられ」、「空論に走り」、「俗悪な無駄話と偽りの知識による反対論に熱中し」ていたからであった。「議論を引き起こす」ことばかりに明け暮れ、「信仰による神の務を果たす」責任から放棄していた。

 結果として彼らは「正しい良心を捨てたため」、「信仰から逸れ」、「信仰の破船に会って」しまっていたのである。

 そのような人々に対する使徒パウロの言葉は実に峻厳である。

Ⅰテモテ6:3-5

3 もし違ったことを教えて、わたしたちの主イエス・キリストの健全な言葉、ならびに信心にかなう教に同意しないような者があれば、

4 彼は高慢であって、何も知らず、ただ論議と言葉の争いとに病みついている者である。そこから、ねたみ、争い、そしり、さいぎの心が生じ、

5 また知性が腐って、真理にそむき、信心を利得と心得る者どもの間に、はてしのないいがみ合いが起るのである。 

 まるで「律法の教師」かのように振る舞い、聖書の御言葉より自分を上に置き、神の真理を裁くのだが、実際には「自分の言っていることも主張していることも、わからない」で、「ただ論議と言葉の争いとに病みついている者」である。

 このような人々が、使徒パウロの時代にキリストの教会の中にいて、「ヒメナオとアレキサンデル、そしてピレト」のように問題を起こしていたのである。しかし使徒パウロはさらに、「後の時代」のことを預言している。

Ⅰテモテ4:1-3

1 しかし、御霊は明らかに告げて言う。後の時になると、ある人々は、惑わす霊と悪霊の教とに気をとられて、信仰から離れ去るであろう。

2 それは、良心に焼き印をおされている偽り者の偽善のしわざである。

3 これらの偽り者どもは、結婚を禁じたり、食物を断つことを命じたりする。しかし食物は、信仰があり真理を認める者が、感謝して受けるようにと、神の造られたものである。

Ⅱテモテ4:1-4

1 神のみまえと、生きている者と死んだ者とをさばくべきキリスト・イエスのみまえで、キリストの出現とその御国とを思い、おごそかに命じる。

2 御言を宣べ伝えなさい。時が良くても悪くても、それを励み、あくまでも寛容な心でよく教えて、責め、戒め、勧めなさい。

3 人々が健全な教に耐えられなくなり、耳ざわりのよい話をしてもらおうとして、自分勝手な好みにまかせて教師たちを寄せ集め、

4 そして、真理からは耳をそむけて、作り話の方にそれていく時が来るであろう。

  パウロが手紙を書いていた時代よりも「後の時代」に、さらに悪い状態になるだろうと予告していたのである。まさに「深淵は深淵に呼ばわり」という状態である。パウロはそれをまるで「ガン」が体中に転移してどんどん蝕んでいく例を使って表現している。

Ⅱテモテ2:16-17

16 俗悪なむだ話を避けなさい。それによって人々は、ますます不信心に落ちていき、

17 彼らの言葉は、がんのように腐れひろがるであろう。その中にはヒメナオとピレトとがいる。 

Ⅱテモテ3:13

悪人と詐欺師とは人を惑わし人に惑わされて、悪から悪へと落ちていく。

 終わりの時代を語る黙示録の締めの言葉は意味深い。

黙示録22:10-11

10 またわたしに言った、「この書の預言の言葉を封じてはならない。時が近づいているからである。

11 不義な者はさらに不義を行い、汚れた者はさらに汚れたことを行い、義なる者はさらに義を行い、聖なる者はさらに聖なることを行うままにさせよ」。 

  勿論、この言葉を「神は人間に不義をするように命じている!」と勘違いしてはならない。主なる神は繰り返し注意を促し、訓戒し、すべての人が悔い改め、救われるのを望んでおられる。しかし問題は、人間がそれを受け入れず、頑なに拒否し続けることである。

ヨブ33:17-30

14 神は一つの方法によって語られ、また二つの方法によって語られるのだが、人はそれを悟らないのだ。

15 人々が熟睡するとき、または床にまどろむとき、夢あるいは夜の幻のうちで、

16 彼は人々の耳を開き、警告をもって彼らを恐れさせ、

17 こうして人にその悪しきわざを離れさせ、高ぶりを人から除き、

18 その魂を守って、墓に至らせず、その命を守って、つるぎに滅びないようにされる。

19 人はまたその床の上で痛みによって懲らされ、その骨に戦いが絶えることなく、

20 その命は、食物をいとい、その食欲は、おいしい食物をきらう。

21 その肉はやせ落ちて見えず、その骨は見えなかったものまでもあらわになり、

22 その魂は墓に近づき、その命は滅ぼす者に近づく。

23 もしそこに彼のためにひとりの天使があり、千のうちのひとりであって、仲保となり、人にその正しい道を示すならば、

24 神は彼をあわれんで言われる、『彼を救って、墓に下ることを免れさせよ、わたしはすでにあがないしろを得た。

25 彼の肉を幼な子の肉よりもみずみずしくならせ、彼を若い時の元気に帰らせよ』と。

26 その時、彼が神に祈るならば、神は彼を顧み、喜びをもって、み前にいたらせ、その救を人に告げ知らせられる。

27 彼は人々の前に歌って言う、『わたしは罪を犯し、正しい事を曲げた。しかしわたしに報復がなかった。

28 彼はわたしの魂をあがなって、墓に下らせられなかった。わたしの命は光を見ることができる』と。

29 見よ、神はこれらすべての事をふたたび、みたび人に行い、

30 その魂を墓から引き返し、彼に命の光を見させられる。  

 「唯一の仲介者」イエス・キリストは私たちに与えられ、彼によって「命の光」が啓示された。だから彼と彼の健全な教えから決して目を逸らしてはならない。

へブル12:1-3

1 こういうわけで、わたしたちは、このような多くの証人に雲のように囲まれているのであるから、いっさいの重荷と、からみつく罪とをかなぐり捨てて、わたしたちの参加すべき競走を、耐え忍んで走りぬこうではないか。

2 信仰の導き手であり、またその完成者であるイエスを仰ぎ見つつ、走ろうではないか。彼は、自分の前におかれている喜びのゆえに、恥をもいとわないで十字架を忍び、神の御座の右に座するに至ったのである。

3 あなたがたは、弱り果てて意気そそうしないために、罪人らのこのような反抗を耐え忍んだかたのことを、思いみるべきである。