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an east window

夜明けとなって、明けの明星が心の中に上るまで

自律した「Beast」

wired.jp

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「わたしの望みは、この世を去る前に、この世界に新しい見本を残すことです」と、彼は言う。「この動物がわたしから完全に独立して生きることをわたしは夢見ています。まだこの夢は実現していないんです」

 「創作者から完全に独立した生き物をこの世界に残したい。」 テオ・ヤンセンの夢は、ある意味、人間をご自身のかたちに造られた創造主なる神の心を暗示している。それは、自分の命令通り動くロボットではなく、自律した「生き物」を創りたい、という願望である。

 しかし、もしこのPVCのパイプでできた奇妙な魅力をもつ「Beast」が本当に自律し、創作者テオ・ハンセンと砂浜を海風に乗って無邪気に歩くだけでなく、自分の意志で、自ら定めたルールに従って行動し始め、創作者の意志に反発し、自分と似た他の「Beast」を破壊し始めたとしら、創作者はどう思うだろうか。

 そこまで「進化」しないでも、たとえば戦争という目的をもつ第三者が、この「Beast」にAIで制御された「意志」をインプットしたら、テオ・ハンセンはそれを「夢の実現」として喜ぶことができるだろうか。

 「自律したBeast」の惨状をみて、悲しんでいる創造主がいる。