an east window

夜明けとなって、明けの明星が心の中に上るまで

心の目によってみるキリストの奥義

エペソ1:3-11(新改訳)

3 私たちの主イエス・キリストの父なる神がほめたたえられますように。神はキリストにおいて、天にあるすべての霊的祝福をもって私たちを祝福してくださいました。

4 すなわち、神は私たちを世界の基の置かれる前からキリストのうちに選び、御前で聖く、傷のない者にしようとされました。

5 神は、ただみこころのままに、私たちをイエス・キリストによってご自分の子にしようと、愛をもってあらかじめ定めておられたのです。

6 それは、神がその愛する方によって私たちに与えてくださった恵みの栄光が、ほめたたえられるためです。

7 私たちは、この御子のうちにあって、御子の血による贖い、すなわち罪の赦しを受けているのです。これは神の豊かな恵みによることです。

8 神はこの恵みを私たちの上にあふれさせ、あらゆる知恵と思慮深さをもって、

9 みこころの奥義を私たちに知らせてくださいました。それは、神が御子においてあらかじめお立てになったご計画によることであって、

10 時がついに満ちて、この時のためのみこころが実行に移され、天にあるものも地にあるものも、いっさいのものが、キリストにあって一つに集められることなのです。このキリストにあって、

11 私たちは彼にあって御国を受け継ぐ者ともなったのです。私たちは、みこころによりご計画のままをみな実現される方の目的に従って、このようにあらかじめ定められていたのです。 

エペソ3:3-6

3 先に簡単に書いたとおり、この奥義は、啓示によって私に知らされたのです。

4 それを読めば、私がキリストの奥義をどう理解しているかがよくわかるはずです。

5 この奥義は、今は、御霊によって、キリストの聖なる使徒たちと預言者たちに啓示されていますが、前の時代には、今と同じようには人々に知らされていませんでした。

6 その奥義とは、福音により、キリスト・イエスにあって、異邦人もまた共同の相続者となり、ともに一つのからだに連なり、ともに約束にあずかる者となるということです。

  使徒パウロは、「福音により、キリスト・イエスにあって、異邦人もまた共同の相続者となり、ともに一つのからだに連なり、ともに約束にあずかる者となる」という「キリストの奥義」を啓示によって知るようになった。この啓示という言葉は、「覆いを取り除く」という原義がある。つまり、キリストの奥義は世界の基の置かれる前の永遠の時から存在していたが、「前の時代には、今と同じようには人々に知らされていませんでした」とあるように、霊的な覆いがかけられていて、知りたくても今の時代のようには知ることができなかったのである。

 しかし時が満ちて、父なる神は、御子の死を通して聖霊を遣わし、その覆い隠されていた奥義を明らかにしてくださったのである。

 特に興味深い点は、使徒パウロが「それを読めば、私がキリストの奥義をどう理解しているかがよくわかるはずです」と書き記していることである。つまり使徒パウロは、基本的にユダヤ人以外の異邦人によって形成されていたエペソ教会に、当時一般的に使われていた共通語コイネを使い、聖霊に教えられた言葉で「キリストの奥義」を書き記したが、エペソ教会の信徒が「それを読めば」「よくわかるはずだ」と言っているのである。これは勿論、使徒パウロが自分の文章力やエペソの教会員の知的理解力に信頼していたことを示しているのではなく、パウロ自身に光を与えてくれた聖霊の働きに対して全幅の信頼をもっていたからである。実際、パウロはエペソの信徒たちのためにこう祈っている。

エペソ1:17-19

17 どうか、わたしたちの主イエス・キリストの神、栄光の父が、知恵と啓示との霊をあなたがたに賜わって神を認めさせ、 

18 あなたがたの心の目を明らかにして下さるように、そして、あなたがたが神に召されていだいている望みがどんなものであるか、聖徒たちがつぐべき神の国がいかに栄光に富んだものであるか、 

19 また、神の力強い活動によって働く力が、わたしたち信じる者にとっていかに絶大なものであるかを、あなたがたが知るに至るように、と祈っている。 

  同じ聖霊の力が、今、終わりの時代に生きる私達にも同じように働いている。