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an east window

夜明けとなって、明けの明星が心の中に上るまで

梅の花

シンボリズム 心の琴の音

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 帰宅を急ぐ人々が行き交う街の片隅で、梅の花が咲いていた。「立ち止まって私を見て」とばかりに煌々と光を放つショーウィンドウの余光で淡く浮き立つ花は、まるで内側から光を放っているかのように見え、しばらく立ち止まって魅入ってしまった。急ぎ足の人も、ふと顔を上げ、足を緩めていた。

 無理矢理真っ直ぐ育てられ、都合のいい形に枝を落とされ、無粋な鉢に移植された木が、まだ寒さに固くなっている街に、春のやさしい光を与えてくれる。

 疲れた目には、これぐらいの光がちょうどいいのかもしれない。