an east window

夜明けとなって、明けの明星が心の中に上るまで

吠える犬

Ⅱペテロ2:12

これらの者は、捕えられ、ほふられるために生れてきた、分別のない動物のようなもので、自分が知りもしないことをそしり、その不義の報いとして罰を受け、必ず滅ぼされてしまうのである。 

 公園や街の中を散歩していて、突然目の前の犬に吠えられたことはあるだろうか。当然、貴方がその犬を見たのは初めてで、吠えられるまではその犬のことなど意識してもおらず、ましてその犬やその飼い主に対して悪意を持つ理由もないのである。貴方の何が気に喰わないかわからないが、その犬は貴方に対して激しく吠える。そしてその飼い主は、貴方のことをまるで犯罪者を見るかのような目で見る。誰でも一度は経験する事ではないだろうか。

  貴方は犬が嫌いなわけではないし、むしろもし犬が普通にしていたら、頭を撫でてあげたりしたくなるタイプかも知れない。しかし、誰も自分に向かって吠えている犬の頭を撫でようなんて考えない。

 「自分が知りもしないことをそしる」という行為は、まさにこのような犬と同じである。何に怯えているのだろうか。何が「知らないことをそしる」ほど、その人の心を動揺させるのだろうか。

 神の憐みによって「知ることを許された者」にとっては、「その不義の報いとして罰を受け、必ず滅ぼされてしまうのである」という厳しい御言葉が、その人の上に成就しないことを願うばかりである。