an east window

夜明けとなって、明けの明星が心の中に上るまで

聖書による検証

「神の子たちは人の娘たちの美しいのを見て」の解釈(2)

以下の添付ツイートの内容に関して、再度検証する機会が与えられたので、共有してみたい。 *神の子(Son of God)…神の御子イエス*神の子ら(Sons of God)…常に複数形で『御使い』を指す。聖なる天使か堕天使かは、文脈で判断。*神の子ども、神の子どもたち……

初代教会における書簡の権威(3)

(一部抜粋) 新約聖書を読む限りにおいて、論争を裁定したり、教理事項を決定する上で信者は聖書のみを参照するようには教示されていないと思います。(その理由の一つは、初代教会が存在していた時、27巻の新約聖書はまだ編纂されていなかったか、完成し…

初代教会における書簡の権威(2)

(1)の記事において、西暦60年代前半の諸教会、特に現在のトルコがある地方において、使徒パウロと使徒ペテロの数々の書簡に関して、その信仰の従順の基準としての権威が認識されていたことを考察した。 非常に興味深い点は、当時の諸教会において使徒ペ…

初代教会における書簡の権威(1)

(一部抜粋) 新約聖書を読む限りにおいて、論争を裁定したり、教理事項を決定する上で信者は聖書のみを参照するようには教示されていないと思います。(その理由の一つは、初代教会が存在していた時、27巻の新約聖書はまだ編纂されていなかったか、完成し…

「聖霊の働き」と「人間による吟味・検証」

使徒17:10-12 10 そこで、兄弟たちはただちに、パウロとシラスとを、夜の間にベレヤへ送り出した。ふたりはベレヤに到着すると、ユダヤ人の会堂に行った。 11 ここにいるユダヤ人はテサロニケの者たちよりも素直であって、心から教を受けいれ、果し…

ハデスにおいて(2)御子の死

ハデスにおいて(1)御子のまなざし - an east windowにおいて、御子イエス・キリストが、「アブラハムのふところ」にいるラザロと、「ハデス」というところで炎に包まれ苦痛に悶える金持ちの男のことを見て、描写していることについて書いた。 そしてその…

「セム、ハム、ヤぺテ」についての考察

創世記の系図 : 村上 密 Blog また、書いてある順が生まれた順とも限らない。アブラハムは前後の記述から三人の中では末の子である。また、ノアの家庭でもハムは末の子である。3人名前が書かれる時、それは重要順である。例えば、モーセとアロンとミリアム…

「アブラハム末の子説」の検証

創世記の系図 創世記5章11章には系図が出てくる。アダム家庭にはカイン、アベル、セツ、ノア家庭にはセム、ハム、ヤぺテ、テラ家庭にはアブラハム、ナホル、ハランの息子たちが出てくる。家庭が書かれてあるところでは息子たちが書かれ、そうではない場合…

「エジプトの川」はナイル川?

添付した記事の中で、主なる神がアブラハムに約束した「約束の地」の境界線の「エジプトの川」が、ナイル川ではなくエル=アリーシュであることを書いた。 しかしウィキペディアの説明では、それがナイル川のことであると主張され、様々な論拠が書かれている…

「アラビアにあるシナイ山」「今のエルサレム」そして「上のエルサレム」

ガラテヤ4:21-31 21 律法の下にいたいと思う人たちは、私に答えてください。あなたがたは律法の言うことを聞かないのですか。 22 そこには、アブラハムにふたりの子があって、ひとりは女奴隷から、ひとりは自由の女から生まれた、と書かれています。 …

シナイ山の位置に関する記事の紹介

エジプトの奴隷状態から解放されたイスラエルの民が、モーセを通して神の律法を受け取った場所が、シナイ半島ではなく、アカバ湾の東側の地であったという、非常に興味深い主張。 イスラエルの民が渡ったとするアカバ湾の海底にあるエジプト軍の車輪の写真な…

「終わりの時」に関する封じられていた言葉

ダニエル12:1-4 1 その時あなたの民を守っている大いなる君ミカエルが立ちあがります。また国が始まってから、その時にいたるまで、かつてなかったほどの悩みの時があるでしょう。しかし、その時あなたの民は救われます。すなわちあの書に名をしるされ…

黙示録における「天の聖所」と「地上の聖所」

黙示録4:1-2 1 その後、わたしが見ていると、見よ、開いた門が天にあった。そして、さきにラッパのような声でわたしに呼びかけるのを聞いた初めの声が、「ここに上ってきなさい。そうしたら、これから後に起るべきことを、見せてあげよう」と言った。 2…

「第三神殿」と「神の宮」についての考察

確かに新約聖書は、御子イエス・キリストを信じる者が個人として、さらに集合体として「神の宮」であることを明確に示している。 Ⅰコリント3:16-17 16 あなたがたは神の宮であって、神の御霊が自分のうちに宿っていることを知らないのか。 17 もし人…

アブラハムの信仰

ローマ4:16-25 16 このようなわけで、すべては信仰によるのである。それは恵みによるのであって、すべての子孫に、すなわち、律法に立つ者だけにではなく、アブラハムの信仰に従う者にも、この約束が保証されるのである。アブラハムは、神の前で、わ…

ヨハネ16:13における真理の聖霊の約束に関する検証(4)

ヨハネ16:12-15 12 わたしには、あなたがたに言うべきことがまだ多くあるが、あなたがたは今はそれに堪えられない。 13 けれども真理の御霊が来る時には、あなたがたをあらゆる真理に導いてくれるであろう。それは自分から語るのではなく、その聞く…

父なる神の約束:真の贈り物

使徒1:1-5(新改訳) 1 テオピロよ。私は前の書で、イエスが行ない始め、教え始められたすべてのことについて書き、 2 お選びになった使徒たちに聖霊によって命じてから、天に上げられた日のことにまで及びました。 3 イエスは苦しみを受けた後、四十日…

ヨハネ16:13における真理の聖霊の約束に関する検証(3)

●文脈の重要性 この箇所は、最後の晩餐のときに、主イエスが十二弟子に語られたことの一部です。ヨハネの福音書の13章から16章までに書かれていることは、基本的にすべて十二弟子に対する言葉ですから、彼ら以外の信者には適用できない内容が含まれるのです…

ヨハネ16:13における真理の聖霊の約束に関する検証(2)

(1)の続き 主イエスは、後になると十二弟子が、新約聖書を書くことになったり、教会の土台となる教えを担うようになる(エペソ2:20)ことを想定して、この御言葉を語りました。敢えてこの箇所の「すべての真理」を定義づけするなら、教会の土台となる教…

ヨハネ16:13における真理の聖霊の約束に関する検証(1)

ヨハネの福音書の13章から16章までに書かれていることは、基本的にすべて十二弟子に対する言葉ですから、彼ら以外の信者には適用できない内容が含まれるのです。ヨハネ16:13は、正に適用できない部分です。 (一部引用) このような主張は、聖書的に正当性が…

異邦人が全部救われるに至る時まで

ローマ11:25-27 25 兄弟たちよ。あなたがたが知者だと自負することのないために、この奥義を知らないでいてもらいたくない。一部のイスラエル人がかたくなになったのは、異邦人が全部救われるに至る時までのことであって、 26 こうして、イスラエル…

来臨の兆候と人間の弱さ

マタイ24:36-44 36 その日、その時は、だれも知らない。天の御使たちも、また子も知らない、ただ父だけが知っておられる。 37 人の子の現れるのも、ちょうどノアの時のようであろう。 38 すなわち、洪水の出る前、ノアが箱舟にはいる日まで、人々は…

【parousia】と「キリストの地上来臨」の関連性に関する検証

第二テサロニケ2:1-12 1 さて兄弟たちよ。わたしたちの主イエス・キリストの来臨と、わたしたちがみもとに集められることとについて、あなたがたにお願いすることがある。 2 霊により、あるいは言葉により、あるいはわたしたちから出たという手紙によ…

ダニエル書12章の預言と大患難期

ダニエル12:1-13 1 その時あなたの民を守っている大いなる君ミカエルが立ちあがります。また国が始まってから、その時にいたるまで、かつてなかったほどの悩みの時があるでしょう。しかし、その時あなたの民は救われます。すなわちあの書に名をしるさ…

「二人の証人の活動期間」と「獣の活動期間」

黙示録11:1-13 1 それから、わたしはつえのような測りざおを与えられて、こう命じられた、「さあ立って、神の聖所と祭壇と、そこで礼拝している人々とを、測りなさい。 2 聖所の外の庭はそのままにしておきなさい。それを測ってはならない。そこは異…

エリクソン氏の「再臨の切迫性」に関する意見の検証

M・J・エリクソン氏は『キリスト教神学 第4巻』の中で「再臨の切迫性」というテーマに関して、大患難前携挙説の論拠を列挙した後、以下のような意見を記している。 しかしながら、よく調べてみると、これらの議論に十分な説得力はない。ご自身が来ることに…

『ダニエル書「第70週の契約」』に関する検証

ダニエル書9章に啓示されている「第七十週の契約」に関して、御子が十字架の贖罪のわざによって成し遂げた契約であるという解釈を展開している。全体的に難解で何度か読まないと理解しにくいところがあったが、少なくとも『マタイによる福音書』に記録され…

「主イエスの御名によってバプテスマを受けていただけ」

使徒8:9-19 9 ところが、この町にシモンという人がいた。彼は以前からこの町で魔術を行なって、サマリヤの人々を驚かし、自分は偉大な者だと話していた。 10 小さな者から大きな者に至るまで、あらゆる人々が彼に関心を抱き、「この人こそ、大能と呼ば…

「なだめ」「償い」「和解」

Ⅰヨハネ2:1ー2(新改訳) 1 私の子どもたち。私がこれらのことを書き送るのは、あなたがたが罪を犯さないようになるためです。もしだれかが罪を犯したなら、私たちには、御父の御前で弁護してくださる方があります。それは、義なるイエス・キリストです…

救われていないから救いを求め、そして「信じる者はみな救われる」

信じる者は救われる、のか 社会学者 橋爪大三郎 :日本経済新聞 信じる者は救われる、のか 社会学者 橋爪大三郎 2017/11/14 14:00 情報元 日本経済新聞 電子版 スピリチュアル(霊性)の話の三回目。 救世軍(メソジスト教会系)の社会鍋。♪信じる者はみーん…