an east window

夜明けとなって、明けの明星が心の中に上るまで

教会

初代教会における書簡の権威(3)

(一部抜粋) 新約聖書を読む限りにおいて、論争を裁定したり、教理事項を決定する上で信者は聖書のみを参照するようには教示されていないと思います。(その理由の一つは、初代教会が存在していた時、27巻の新約聖書はまだ編纂されていなかったか、完成し…

シリアのアンテオケ教会(3)

使徒14:24-28 24 ふたりはピシデヤを通ってパンフリヤに着き、 25 ペルガでみことばを語ってから、アタリヤに下り、 26 そこから船でアンテオケに帰った。そこは、彼らがいま成し遂げた働きのために、以前神の恵みにゆだねられて送り出された所であ…

シリアのアンテオケ教会(2)

使徒13:1-3 1 さて、アンテオケにある教会には、バルナバ、ニゲルと呼ばれるシメオン、クレネ人ルキオ、領主ヘロデの乳兄弟マナエン、およびサウロなどの預言者や教師がいた。 2 一同が主に礼拝をささげ、断食をしていると、聖霊が「さあ、バルナバと…

シリアのアンテオケ教会(1)

使徒11:19-30 19 さて、ステパノのことで起った迫害のために散らされた人々は、ピニケ、クプロ、アンテオケまでも進んで行ったが、ユダヤ人以外の者には、だれにも御言を語っていなかった。 20 ところが、その中に数人のクプロ人とクレネ人がいて、…

委ねられている神の羊の群れに対する長老の責任

Ⅰペテロ5:1-6 1 そこで、あなたがたのうちの長老たちに勧める。わたしも、長老のひとりで、キリストの苦難についての証人であり、また、やがて現れようとする栄光にあずかる者である。 2 あなたがたにゆだねられている神の羊の群れを牧しなさい。しいら…

自分から語るのではなく、その聞くところ語り

新年明けましておめでとうございます。 ヨハネ16:12-15 12 わたしには、あなたがたに言うべきことがまだ多くあるが、あなたがたは今はそれに堪えられない。 13 けれども真理の御霊が来る時には、あなたがたをあらゆる真理に導いてくれるであろう。そ…

「十字架の友」としての教会

家庭に、学校に、仕事場に、「自分の居場所」を見出せない魂に 「場所ではない居場所」を提供する力と責任を教会はもっていると思う。 どこに行っても居心地悪さしか感じない、しかもその理由がわからない魂が、 仮面をかぶらず、身構えないでそのまま入って…

主なる神の不思議な導き

(赤でアンダーラインを引いたところがピリピとローマ) 一般的に使徒行伝16章に記述されているピリピ(Philippi)の教会の誕生のエピソードに基づいて、「ルデヤはキリストの福音を受け入れた最初のヨーロッパ人で、しかも女性だった」とか「ピリピ教会が…

フランシスコ教皇のスピーチにおける「教会」に関する考察

Pope Francis: Relationships With Jesus Are Dangerous 添付した映像は、2014年6月25日(水)にヴァチカン市国サン・ピエトロ広場における一般謁見のスピーチ『La Chiesa: 2. L'appartenenza al popolo di Dio (教会:2.神の民への帰属)』の内容…

新約聖書における家の教会

新約聖書において記録されている「教会【ἐκκλησία ekklēsia】」は、決して物質的な建造物を意味しておらず、「神の恵みによってこの世から呼び出された信仰者の集まり」のことである。つまり「信仰者が集まって礼拝を捧げること」が重要なのであって、物…

「立憲主義」と「聖書主義」

まんがイラスト ぼうごなつこのページ 立憲主義とは(復習) 【立憲主義 constitutionalism】 憲法によって支配者の恣意(しい)的な権力を制限しようとする思想および制度。 (大辞泉より引用) 法の支配 rule of the lawに類似した意味を持ち,およそ権力…

「〇〇牧師先生の✕✕教会」に関する考察

非常に興味深い、そして重要な問いかけをあるイタリア人クリスチャンが投げかけている。 新約聖書には、十二使徒だけではなく多くの「使徒」や、「預言者」(アガボ、ユダ、シラなど)、「伝道者」(ピリポ)そして「教師」(使徒行伝13:1参照)などの個…

キリストの奥義

エペソ3:1-6 1 こういうわけで、あなたがた異邦人のためにキリスト・イエスの囚人となっているこのパウロ―― 2 わたしがあなたがたのために神から賜わった恵みの務について、あなたがたはたしかに聞いたであろう。 3 すなわち、すでに簡単に書きおくった…

あなたがたは偽りを捨てて、おのおの隣り人に対して、真実を語りなさい。

エペソ4:25 こういうわけだから、あなたがたは偽りを捨てて、おのおの隣り人に対して、真実を語りなさい。わたしたちは、お互に肢体なのであるから。 この聖句において啓示されている教えは、ただ「偽りを捨てなさい」(「偽りを言ってはならない」とは…

キリストの体(5)自己防衛本能

去年の十月、自宅の窓の修理をしている時、バランスを崩して梯子から落ちてしまった。幸い左手小指の骨折程度で済んだからよかったが、もし手で衝撃を緩和していなかったら頭を直接ぶつけていたかもしれないので、それを考えれば感謝であった。 私自身、梯子…

「兄弟が兄弟を訴え、しかもそれを不信者の前に持ち出すのか」(4)

Ⅰテモテ5:17-21 17 よい指導をしている長老、特に宣教と教とのために労している長老は、二倍の尊敬を受けるにふさわしい者である。 18 聖書は、「穀物をこなしている牛に、くつこをかけてはならない」また「働き人がその報酬を受けるのは当然である」…

「兄弟が兄弟を訴え、しかもそれを不信者の前に持ち出すのか」(3)

Ⅰコリント6:1-11 1 あなたがたの中のひとりが、仲間の者と何か争いを起した場合、それを聖徒に訴えないで、正しくない者に訴え出るようなことをするのか。 2 それとも、聖徒は世をさばくものであることを、あなたがたは知らないのか。そして、世があな…

「兄弟が兄弟を訴え、しかもそれを不信者の前に持ち出すのか」(2)

Ⅰコリント6:1-11 1 あなたがたの中のひとりが、仲間の者と何か争いを起した場合、それを聖徒に訴えないで、正しくない者に訴え出るようなことをするのか。 2 それとも、聖徒は世をさばくものであることを、あなたがたは知らないのか。そして、世があな…

「兄弟が兄弟を訴え、しかもそれを不信者の前に持ち出すのか」(1)

Ⅰコリント6:1-11 1 あなたがたの中のひとりが、仲間の者と何か争いを起した場合、それを聖徒に訴えないで、正しくない者に訴え出るようなことをするのか。 2 それとも、聖徒は世をさばくものであることを、あなたがたは知らないのか。そして、世があな…

キリストの体(4)神の絶対的主権と相補的本質

Ⅰコリント12:4-27 4 霊の賜物は種々あるが、御霊は同じである。 5 務は種々あるが、主は同じである。 6 働きは種々あるが、すべてのものの中に働いてすべてのことをなさる神は、同じである。 7 各自が御霊の現れを賜わっているのは、全体の益になるた…

「あなたがたは、久しい以前からすでに教師となっているはず」

へブル5:11-14 11 このことについては、言いたいことがたくさんあるが、あなたがたの耳が鈍くなっているので、それを説き明かすことはむずかしい。 12 あなたがたは、久しい以前からすでに教師となっているはずなのに、もう一度神の言の初歩を、人か…

ミンヤンと「二人または三人」の集まり

ユダヤ教においてミンヤンという教えがある。公の祈りが神の前に聞かれるためには、最低10名のユダヤ人の成人男性(13歳以上)がいなければいけない、という教えである。 『タルムード』にその教えの根拠がある。 Sanhedrin 74b Even to change one's sh…

キリストの体(3)

Ⅰコリント6:19-20 19 あなたがたは知らないのか。自分のからだは、神から受けて自分の内に宿っている聖霊の宮であって、あなたがたは、もはや自分自身のものではないのである。 20 あなたがたは、代価を払って買いとられたのだ。それだから、自分のか…

ネットゥーノ広場での伝道イベント

夕方、ボローニャ市の中心にあるネットゥーノ広場(ジャンボローニャ作の噴水があり、そのネプチューンの像がもつ銛の先は、1914年の創立された自動車会社マセラーティ社のロゴに使われている)に、カトリック教会がオーガナイズした伝道のためのテント…

誰が隣人になったか。

ルカ10:25ー37 25 するとそこへ、ある律法学者が現れ、イエスを試みようとして言った、「先生、何をしたら永遠の生命が受けられましょうか」。 26 彼に言われた、「律法にはなんと書いてあるか。あなたはどう読むか」。 27 彼は答えて言った、「『心…

牧師・長老・監督の適性(3)実践、そして祈り

Ⅰテモテ3:1-7 1 「もし人が監督の職を望むなら、それは良い仕事を願うことである」とは正しい言葉である。 2 さて、監督は、非難のない人で、ひとりの妻の夫であり、自らを制し、慎み深く、礼儀正しく、旅人をもてなし、よく教えることができ、 3 酒を…

第一コリント14章における女性に対する教えについて

昨日の記事万人救済の福音の検証(6)「すでに救われている」? - an east windowのコメント欄で書いた経緯で、第1コリント14章について言及があったので、私の検証を共有してみたい。 まず『第1コリントの手紙』は、使徒パウロが自ら伝道開拓したコリ…

『ローマびとへの手紙』(6)ローマの聖徒たちの信仰

ローマ1:6-8 6 あなたがたもまた、彼らの中にあって、召されてイエス・キリストに属する者となったのである―― 7 ローマにいる、神に愛され、召された聖徒一同へ。わたしたちの父なる神および主イエス・キリストから、恵みと平安とが、あなたがたにある…

礼拝についての考察

ローマ7:4-6 4 わたしの兄弟たちよ。このように、あなたがたも、キリストのからだをとおして、律法に対して死んだのである。それは、あなたがたが他の人、すなわち、死人の中からよみがえられたかたのものとなり、こうして、わたしたちが神のために実を…

「開かれた鉄門」と「閉ざされた教会の戸」

使徒12:1-16 1 そのころ、ヘロデ王は教会のある者たちに圧迫の手をのばし、 2 ヨハネの兄弟ヤコブをつるぎで切り殺した。 3 そして、それがユダヤ人たちの意にかなったのを見て、さらにペテロをも捕えにかかった。それは除酵祭の時のことであった。 4…