an east window

夜明けとなって、明けの明星が心の中に上るまで

心の琴の音

ローマ時代の敷石の轍

ボローニャの中心街を横切るウーゴ・バッシ通りの工事現場。ローマ時代の道路Decumanoの敷石の上に、馬車の轍が見える。 何世紀にもわたって、行き交う人々の軌跡を少しずつ刻み込んでできた轍。新しい舗装の下で、これからもそこにあり続けるだろう石の上の…

西日が差し込む路地で

夕暮れ時になると、柱廊に覆い囲まれた旧市街の細い路地の中に、くぐり抜ける様に西日が差し込み、実に新鮮な表情を生み出す。 大した理由は思いつかないが、それでも大切な瞬間だと感じている。

サン・レーオの要塞 カリオストロとフリーメイソン

エミリア・ロマーニャ州とマルケ州の境にあるサン・レーオの要塞。ウィキペディアの日本語ページでは、マルケ州に属するように書かれているが、実際は2009年8月からエミリア・ロマーニャ州に属している。『ルパン三世 カリオストロの城』の出てくる城の…

イタリアのとあるレストランのメニュー(1)

ちょっと息抜き。 Tiramisù della casa ハウスはティラミスを作った Torta della nonna おばあちゃんのパイ Macedonia di frutta フルーツサラダ Frutta di stagione [1 pezzo] シーズンのフルーツは、[1個]を Affogato con whisky o cognac と溺れたウ…

崇高な処方箋

近所にある薬局の一部が、昔の店のスタイルをそのまま残している。薬草などの名前が書かれている陶器の瓶が並んでいる棚。 ニスの色味が美しいドアの所に、ラテン語で「CONTRA VIM MORTIS SOLA MEDELA DEUS(死の力に対する唯一の治療薬は神である)」と書か…

ダビデの星のイルミネーション

クリスマス前のこの時期、ボローニャでは両手に一杯に買い物袋をもった人達をよく見かけるようになる。一種の強迫観念に近いとも思えるクリスマス・プレゼント選びで、街が慌ただしくになるのだ。 街中がイルミネーションで飾られ、広場には大きなツリーが置…

「海陸物産問屋 平塚市三ツ矢商店」の前掛けがある工房

ちょっと一休み。 ボローニャ旧市街のオーベルダン通り(Via Oberdan)で見つけた工房。白髪の職人さんが階段の上で何かを作っている。何の工房だかさっぱりわからないところがすごい。 おそらく頭の中で閃いたらすぐ製作し、作りたいから作り、近くに置いて…

義人が不義な人々のために

第二次大戦下の空爆によって破壊され、ルネッサンス時代からある銀行の財団によって修復されたサン・フィリッポ・ネーリ教会の小礼拝堂。 現在は財団の文化イベントホールとして、コンサートや学会などに使われている。 JUSTUS PRO INIUSTIS 義人が不義な人…

アカペラ・カルテットによる讃美歌

アカペラ・カルテットによる讃美歌が、素朴でとても心に響く。子供の時に歌詞の意味も知らずに歌っていた讃美歌もあって、今更ながら感動してしまった。 最近のイタリアの教会の中で歌う「こぶしの利いた讃美歌」にゲンナリしている私の心には、この素朴さは…

あるイタリア系ユダヤ人の告白

PRIMO LEVI. SE QUESTO E' UN UOMO (TESTIMONIANZE DI DEPORTATI NEI LAGER NAZISTI) - YouTube このビデオ『メモリア 記憶』は、イタリア系ユダヤ人のアウシュビッツ強制収容所の証言をまとめたドキュメンタリーである。個人的に二十世紀に起き『ホロコース…

地下室の窓の「逃げ」

ボローニャ旧市街、旧ゲットー地区の近くで見つけた地下室の窓。面白い形をしているが、よく見ると上の梁の真ん中に亀裂が入って二つに割れている。下の「梁」が二本に分かれているのは、装飾的目的ではなく、構造的理由でこのような形をしているのではない…

胡桃の木の木陰で

ポッレッタ・テルメ近郊の丘の上の村カステルッチョにて。 澄んだ空気のせいか、風に揺れる胡桃の木の木漏れ日がとても美しい。

パラッツォ・ボッキの碑文

ボローニャ市街地のゴイト通りにあるパラッツォ・ボッキのファザード。ボローニャ出身の人文学者アキッレ・ボッキ(1488-1562)の邸宅として1546年に建造され、後にボッキ自身が設立したアカデミア・ヘルマテナ(ヘルマテナという名は、ギリシ…

斜塔の下で

まるでスーラの絵画のように静かで、シュールな夕暮れのひと時。 騒然とした世界情勢がうそかのように、様々な国から来た観光客が、立っているのが不思議なぐらい傾いている白亜の塔の下でくつろいでいる。 ある意味、シンボリックな情景である。

創造主の遊び心

ふと目を上げると、作曲家ロッシーニの偉業を讃える記念碑やイタリアの鮮やかな国旗、十三世紀のファザードの装飾に混じり、名も知れぬ雑草が思わぬところに生えていた。 人間の誇りに対する、天地創造の神のちょっとした遊び心に思えた。

梅の花

帰宅を急ぐ人々が行き交う街の片隅で、梅の花が咲いていた。「立ち止まって私を見て」とばかりに煌々と光を放つショーウィンドウの余光で淡く浮き立つ花は、まるで内側から光を放っているかのように見え、しばらく立ち止まって魅入ってしまった。急ぎ足の人…

暗い裏道

中世の頃ユダヤ人のゲットーの入り口だった所に抜ける裏道。 「キリスト教の世界」と「ユダヤ教の世界」が、威圧的に高く積み上げたレンガによって、人為的に分離されていた時代からある細い道。 ゲットーはなくなったが、街灯に照らされていてもまだ暗く、…

古い城壁

自宅の近所に十三、十四世紀頃の城壁の一部が百メートルぐらい残っている。イタリアでは特別珍しいものではなく、実際近くを通り過ぎる人が立ち止まって観察していることはほとんどみかけない。しかしよく考えてみると、都市国家だったボローニャにとっては…

ウエストミンスター寺院の中庭の芝生

先日、ロンドンのウェストミンスター寺院を見学した。イタリアのカトリック教会の建造物や装飾を見慣れている私も、その中の独特の圧迫感には驚いた。強烈な御香の臭い、あらゆる床や壁に所狭しと埋め込まれた政治家や著名な作家の墓碑、中央床面の白黒の格…

心の色

たまに帰ると日本の湿度の高さに参ってしまう。しかし先日、この苔のある風景を見て、湿度が高いことから生まれてくるその美しさに感動してしまった。あの深い緑は、アルプスを越えてフランスへ行った時にみた目の覚めるような緑とも違う、私のもはや危うく…

パンテオンに天から差し込む光

全ての「神々」に捧げられた神殿 今は無き王や偉人らの墓 そのやみに天から差し込む光 ヨハネ1:5 光はやみの中に輝いている。そして、やみはこれに勝たなかった。