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an east window

夜明けとなって、明けの明星が心の中に上るまで

心の琴の音

テストーニ通りでみかけた情景

通りがかったテストーニ通りのある建物の入り口から見た情景。廊下の奥から射し込む光が、モザイクの床面に青白く映り込んでとても美しい。ちなみに床面にある「Salve」は祝福の挨拶「幸いあれ」、もしくは口語的な使い方で「こんにちは」というニュアンスを…

一瞬の光

昼間でも薄暗い裏道に射し込む一瞬の光。 反射光に霞む空気に、思わず立ち止まってしまう「何か」を感じる。 記憶、存在。 そして何事もなかったかのように、 角を曲がって喧噪の中に入っていく。

『The Birth of a Nation』を観て

THE BIRTH OF A NATION Movie TRAILER # 2 (2016) 『The Birth of a Nation』を観た。私はあまり映画には詳しくないが、 黒人奴隷問題をテーマにして制作された映画で黒人が監督したものは、ネイト・パーカー監督のこの作品と、スティーブ・マックイーン監督…

空のような先生

スマートフォンのニューススタンドで見つけたいい話。 小学生のとき、少し知恵遅れのA君がいた。 足し算、引き算の計算や、会話のテンポが少し遅い。 でも、絵が上手な子だった。 彼は、よく空の絵を描いた。 抜けるような色遣いには、子供心に驚嘆した。 …

歩道のカルガモ

日曜日に教会に向かって歩いていたら、何とカルガモが一羽、じっと日向ぼっこしていているではないか。車の交通が非常に多い外周通りの歩道である。近くに池も公園もないような地区なので、あまりの唐突さに立ち止まってじっと観察してしまった。 この時期で…

「9.11の再調査」を求める声

次期アメリカ合衆国大統領のトランプ氏が9.11事件に関する再調査を開始するだろう、という情報がネット上に拡散しているようだが(どうも情報の真偽が不確かなのでリンクは付けないことにするが・・・)、たといそれが全くのデマであったとしても、ある…

カゼルタ宮殿のパラティーナ礼拝堂の「傷跡」

南イタリアのナポリ市から約20kmのところにあるカゼルタ Casertaの宮殿に行ってきた。世界遺産として認定され、様々な映画のロケにも使われている18世紀の宮殿の壮大さとその内部の装飾の壮麗さは実に驚異的だが、私の関心を奪ったのはパラティーナ礼…

胡桃の木

宿泊しているアグリツーリズモにあるクルミの大木の幹。 ねじ曲がり、裂け、虫食い、今にも倒れそうな幹にもかかわらず、その葉は瑞々しく、心地よい木陰をつくっている。何より、今でも毎年大きな籠一杯になるほど実を結ぶという。 人生における様々な試練…

ミンチョ川のボルゲットにて

ここ数日、ガルダ湖周辺でちょっとした家族旅行の時を過ごした。計画など立てず、地元の人たちに勧められるまま、小さな村や城跡を巡った。 特に気に入ったのが、ガルダ湖から流れ出るミンチョ川沿いにあるボルゲット Borghetto(「小さな村」という意味)と…

フラサッシ鍾乳洞(2)

(フラサッシ鍾乳洞入口の前にそびえたつ岩山) フラサッシ鍾乳洞が1971年に発見されたエピソードは、とても興味深い。Ronaldo Silvestriという一人の青年が、夏の日照りで乾燥し、むき出しになっていた岩肌に、自動車のハンドルぐらいの大きさの穴を見…

フラサッシ鍾乳洞(1)

イタリア中部マルケ州にあるGrotta di Frasassi フラサッシ鍾乳洞へ行ってきた。その名の通り、険しい岩山の谷間にある洞窟で、世界で三番目に大きいものらしい。 残念ながら写真撮影は禁止されていたので、添付した写真はネット検索で見つけたものだが、実…

モリネッラの「傾いた鐘楼」

ボローニャ市から約30kmのところにある、人口1万5千人ほどの町モリネッラ(Molinella)。町の中心の通りには、その名も「傾いた鐘楼」(Il Campanile Pendente)という塔がある。 イタリアではこのように傾いた古い塔や建物は特に珍しくないが(一番有名…

シチリア出身のシドッティ宣教師について

www.christiantoday.co.jp 朝日日本歴史人物事典の解説 シドッティ 没年:正徳4.10.21(1714.11.27)生年:1668イタリア人在俗司祭。シチリア島パレルモ生まれ。ローマ大学に学ぶ。ローマ教皇庁法律顧問ののち、教皇の特使として日本に向かう。宝永5(170…

エゴに束縛され、引き裂かれた魂

ロベルト・サント氏の作品 ナルシシスティックで閉塞的なエゴ(自我)が、 渦巻くようにまとわりつき、 もろく空虚な魂を自ら引き裂いてしまっているように見える。 この時代の病んだ痛みをよく表現していると思う。 関連記事:

壊れたチェロ

二週間前にこのマエストロの工房に訪れた時は、一台の壊れたチェロが隅に立てかけられていた。表の響板が割れ、側板にも何か所か穴が開いていて、マエストロに「こんな傷んだチェロでも、修復するのですか」と聞くと、「この楽器と同じぐらい古い木があるか…

誰にもできないことをしてくれた人

福原希己江 -- できること 思い出を忘れたいなら さあ、あたしが 消しゴムで消してあげるわ 安心しておやすみなさい。 凍えるような寒い朝も 揺れる大地も 体に刻まれた記憶が あなたを強くするのでしょう。 やがては土に帰るとわかっていても この気持ちは…

とっておきの写真

今年見た中で一番気に入っている写真。 この写真を撮ったのは、子供の世話を任されたお父さんではないかと思う。 きっと、そうだと思う。 愛情までたくさん写っている。 いつか親子二人でソファーに並んで座って、この写真を見ながら大笑いするのだろう。 Ⅰ…

Paul Robesonが歌う『Were you there when they crucified my lord?』

Paul Robeson - Were you there when they ... Youtubeで偶然、私が中学生の時に地元の図書館で借りて何度も聞いていたゴスペルを見つけた。その深い声に混じったレコードの雑音まで同じなので感動してしまった。 当時は何も知らないで聴いていたが、このPau…

森の木琴による『主よ、人の望みの喜びよ』

TOUCH WOOD SH-08C「森の木琴」篇 - YouTube とても楽しくて心が和むビデオを見つけた。自然の中でのアプローチに、日本的な感性を感じる。最後の携帯の広告が個人的には残念に思うが。 ちなみにこのバッハ作の美しい曲は、主イエス・キリストに対する一人の…

その人はずっと私を待っていた

無責任な言動で、 弱きものを死に追いやり、 「ごめんなさい」も言えない卑劣さは、 自暴自虐に逃げ込んだ。 新地の光も、 偉人の知恵も、 肉の悦びも、 自傷の痛みも、 汚物にまみれた地下室の 扉を開けることはできなかった。 その人は入ってきた。 扉は固…

バロッツィ館の螺旋階段

ボローニャ市から約25kmのところにあるヴィニョーラ(Vignola)のバロッツィ館(Palazzo Barozzi)にある美しい螺旋階段。 手摺の上にあるリボンのような形した鉄の金具は、この建物を管理していた神父が、当時預かっていた子供たちが手摺に跨って滑り降…

斜塔の下の教会の中で

ボローニャの斜塔の隣にあるBasilica Collegiata Dei S.S.Bartolomeo E Gaetano(バジリカ・コッレジャータ・デイ・サンティッシミ・バルトロメオ・エ・ガエターノ)の内部。 街の雑踏から逃れて一息つくために教会に入って座っていたら、夕暮れの光に照らさ…

美しい鉄格子の内門

ボローニャ市旧市街のデル・モンテ通りにある建物内側にある美しい鉄格子の門とモザイク。ボローニャの旧市街には、質素な趣きの建物の中に、このような美しい装飾が施された鉄格子や、植物のよく手入れの行き届いた中庭が隠れていることがよくある。 信仰者…

サン・ジョバンニ門の花咲くケーパー

ローマのサン・ジョバンニ・イン・ラテラーノ教会の近くにある城壁に、可憐なケーパーの花が咲いていた。 ちなみに花咲く前の蕾は、塩漬けや酢漬けにしてピザなど調理に使われる。 関連記事: 城壁のケーパー - an east window

ローマ時代の敷石の轍

ボローニャの中心街を横切るウーゴ・バッシ通りの工事現場。ローマ時代の道路Decumanoの敷石の上に、馬車の轍が見える。 何世紀にもわたって、行き交う人々の軌跡を少しずつ刻み込んでできた轍。新しい舗装の下で、これからもそこにあり続けるだろう石の上の…

西日が差し込む路地で

夕暮れ時になると、柱廊に覆い囲まれた旧市街の細い路地の中に、くぐり抜ける様に西日が差し込み、実に新鮮な表情を生み出す。 大した理由は思いつかないが、それでも大切な瞬間だと感じている。

サン・レーオの要塞 カリオストロとフリーメイソン

エミリア・ロマーニャ州とマルケ州の境にあるサン・レーオの要塞。ウィキペディアの日本語ページでは、マルケ州に属するように書かれているが、実際は2009年8月からエミリア・ロマーニャ州に属している。『ルパン三世 カリオストロの城』の出てくる城の…

とあるイタリアのレストランのメニュー

ちょっと息抜き。 Tiramisù della casa ハウスはティラミスを作った Torta della nonna おばあちゃんのパイ Macedonia di frutta フルーツサラダ Frutta di stagione [1 pezzo] シーズンのフルーツは、[1個]を Affogato con whisky o cognac と溺れたウ…

崇高な処方箋

近所にある薬局の一部が、昔の店のスタイルをそのまま残している。薬草などの名前が書かれている陶器の瓶が並んでいる棚。 ニスの色味が美しいドアの所に、ラテン語で「CONTRA VIM MORTIS SOLA MEDELA DEUS(死の力に対する唯一の治療薬は神である)」と書か…

ダビデの星のイルミネーション

クリスマス前のこの時期、ボローニャでは両手に一杯に買い物袋をもった人達をよく見かけるようになる。一種の強迫観念に近いとも思えるクリスマス・プレゼント選びで、街が慌ただしくになるのだ。 街中がイルミネーションで飾られ、広場には大きなツリーが置…

「海陸物産問屋 平塚市三ツ矢商店」の前掛けがある工房

ちょっと一休み。 ボローニャ旧市街のオーベルダン通りで見つけた工房。白髪の職人さんが階段の上で何かを創っている。何の工房だかさっぱりわからないところがすごい。 おそらく頭の中で閃いたらすぐ製作し、創りたいから創り、近くに置いておきたいものを…

義人が不義な人々のために

第二次大戦下の空爆によって破壊され、ルネッサンス時代からある銀行の財団によって修復されたサン・フィリッポ・ネーリ教会の小礼拝堂。 現在は財団の文化イベントホールとして、コンサートや学会などに使われている。 JUSTUS PRO INIUSTIS 義人が不義な人…

アカペラ・カルテットによる讃美歌

アカペラ・カルテットによる讃美歌が、素朴でとても心に響く。子供の時に歌詞の意味も知らずに歌っていた讃美歌もあって、今更ながら感動してしまった。 最近のイタリアの教会の中で歌う「こぶしの利いた讃美歌」にゲンナリしている私の心には、この素朴さは…

あるイタリア系ユダヤ人の告白

PRIMO LEVI. SE QUESTO E' UN UOMO (TESTIMONIANZE DI DEPORTATI NEI LAGER NAZISTI) - YouTube このビデオ『メモリア 記憶』は、イタリア系ユダヤ人のアウシュビッツ強制収容所の証言をまとめたドキュメンタリーである。個人的に二十世紀に起き『ホロコース…

地下室の窓の「逃げ」

ボローニャ旧市街、旧ゲットー地区の近くで見つけた地下室の窓。面白い形をしているが、よく見ると上の梁の真ん中に亀裂が入って二つに割れている。下の「梁」が二本に分かれているのは、装飾的目的ではなく、構造的理由でこのような形をしているのではない…

胡桃の木の木陰で

ポッレッタ・テルメ近郊の丘の上の村カステルッチョにて。 澄んだ空気のせいか、風に揺れる胡桃の木の木漏れ日がとても美しい。

パラッツォ・ボッキの碑文

ボローニャ市街地のゴイト通りにあるパラッツォ・ボッキのファザード。ボローニャ出身の人文学者アキッレ・ボッキ(1488-1562)の邸宅として1546年に建造され、後にボッキ自身が設立したアカデミア・ヘルマテナ(ヘルマテナという名は、ギリシ…

斜塔の下で

まるでスーラの絵画のように静かで、シュールな夕暮れのひと時。 騒然とした世界情勢がうそかのように、様々な国から来た観光客が、立っているのが不思議なぐらい傾いている白亜の塔の下でくつろいでいる。 ある意味、シンボリックな情景である。

創造主の遊び心

ふと目を上げると、作曲家ロッシーニの偉業を讃える記念碑やイタリアの鮮やかな国旗、十三世紀のファザードの装飾に混じり、名も知れぬ雑草が思わぬところに生えていた。 人間の誇りに対する、天地創造の神のちょっとした遊び心に思えた。

梅の花

帰宅を急ぐ人々が行き交う街の片隅で、梅の花が咲いていた。「立ち止まって私を見て」とばかりに煌々と光を放つショーウィンドウの余光で淡く浮き立つ花は、まるで内側から光を放っているかのように見え、しばらく立ち止まって魅入ってしまった。急ぎ足の人…

暗い裏道

中世の頃ユダヤ人のゲットーの入り口だった所に抜ける裏道。 「キリスト教の世界」と「ユダヤ教の世界」が、威圧的に高く積み上げたレンガによって、人為的に分離されていた時代からある細い道。 ゲットーはなくなったが、街灯に照らされていてもまだ暗く、…

古い城壁

自宅の近所に十三、十四世紀頃の城壁の一部が百メートルぐらい残っている。イタリアでは特別珍しいものではなく、実際近くを通り過ぎる人が立ち止まって観察していることはほとんどみかけない。しかしよく考えてみると、都市国家だったボローニャにとっては…

ウエストミンスター寺院の中庭の芝生

先日、ロンドンのウェストミンスター寺院を見学した。イタリアのカトリック教会の建造物や装飾を見慣れている私も、その中の独特の圧迫感には驚いた。強烈な御香の臭い、あらゆる床や壁に所狭しと埋め込まれた政治家や著名な作家の墓碑、中央床面の白黒の格…

心の色

たまに帰ると日本の湿度の高さに参ってしまう。しかし先日、この苔のある風景を見て、湿度が高いことから生まれてくるその美しさに感動してしまった。あの深い緑は、アルプスを越えてフランスへ行った時にみた目の覚めるような緑とも違う、私のもはや危うく…

パンテオンに天から差し込む光

全ての「神々」に捧げられた神殿 今は無き王や偉人らの墓 そのやみに天から差し込む光 ヨハネ1:5 光はやみの中に輝いている。そして、やみはこれに勝たなかった。