an east window

夜明けとなって、明けの明星が心の中に上るまで

シンボリズム

古い城壁

自宅の近所に十三、十四世紀頃の城壁の一部が百メートルぐらい残っている。イタリアでは特別珍しいものではなく、実際近くを通り過ぎる人が立ち止まって観察していることはほとんどみかけない。しかしよく考えてみると、都市国家だったボローニャにとっては…

The Chapel それでも光は

TheChapel. A short film by Patryk Kizny. (HDR timelapse) on Vimeo ポーランド西部のZeliszowというところにある、1797年建造のプロテスタント教会の廃墟。 当時は村の人々がここに集い、聖書を読み、 祈りと賛美を主なる神に捧げていたのだ…

腐敗臭を放つ花

Dracunculus vulgaris - Wikipedia, the free encyclopedia (こちらはミズバショウの花) この「ドラクンクルス・ブルガリス」という珍しい植物は、70センチにもなる『肉穂(にくすい)花序』(ミズバショウの花の中心にあるものと同じ構造らしい。イメー…

ウエストミンスター寺院の中庭の芝生

先日、ロンドンのウェストミンスター寺院を見学した。イタリアのカトリック教会の建造物や装飾を見慣れている私も、その中の独特の圧迫感には驚いた。強烈な御香の臭い、あらゆる床や壁に所狭しと埋め込まれた政治家や著名な作家の墓碑、中央床面の白黒の格…

ゴミ捨て場のオーケストラ

Landfill Harmonic Amazing and Inspirational - YouTube Bach - Cello Suite No.1 i-Prelude - YouTube ミシャ・マイスキーの壮厳な演奏は何度聴いても感動するが、この「ゴミ捨て場のオーケストラ」のチェロ演奏は、全く違った意味で、魂の琴線に触れる。…

部屋の中の死、そして御言葉との出会い

三十一歳の若さでこの世を去った石田徹也氏のこの作品を観て、留学したばかりの一人暮らしの頃を思い出した。イタリアの眩しい光が差し込むガランとした部屋に一人いて、しかし心の中に「死のようなもの」が無言で居座っていた。 まるでこの絵画の中の電車の…

羊を滅ぼし散らす羊飼い

サイト「QUICOMO」(http://www.quicomo.it/02/16/pecore-morte-nella-scarpata-a-capiago-le-foto.html)から引用。 少々古いニュースだが、二月十六日付の記事によると、北イタリア・ロンバルディア州コモ市郊外のカピアーゴで、百四匹の羊と一頭の…

自分の日を正しく数える

人の命がもし生物学的な存在でしかないのなら、4分58秒に凝縮されてしまう生理的推移にどんな意味があるのだろう。しかし、確かにこの映像は、観る人の心に何か、驚き以上の深い想いを与えてくれる。 70年の歳月のうち、少なくとも20年近くは睡眠のた…

雑踏

あらゆる方向から来る光によって、地面に漂う希薄な影。 全ての言葉がオーバーラップして、無意味な雑音になっている。 執拗に時を知らしめる無数の時計。 ガラスに映り込む自分の断片。 みんなそっと捕まえた手の中の蛍を見つめてる。 儚い、儚い、都会の蛍…

森の奥の花

ルカ12:27,28 27 野の花のことを考えて見るがよい。紡ぎもせず、織りもしない。しかし、あなたがたに言うが、栄華をきわめた時のソロモンでさえ、この花の一つほどにも着飾ってはいなかった。 28 きょうは野にあって、あすは炉に投げ入れられる草で…

汚染された草

A POCHI CHILOMETRI DA ROMA, MUCCHE E ... 工場の違法廃棄物によって汚染された土地の草を食べている羊たち。 私たちはどんな牧草を食べているだろうか。 私たちの善き羊飼いだけが安全な牧場に導いてくださる。 詩編23:1-3 1 ダビデの歌 主はわたし…

川の土手

川の土手を散歩すると独特の解放感を感じる。一段高いところから見る風景。空は広く、ゆっくりと流れる川の水面はきらきらと光って、ただ座ってそこにいるだけが最高な贅沢に思えてくる。 しかしふと各地で起こっている大雨による災害を想い出す。そして平和…

ブーメラン

過度の自己解釈癖は、それ自体、無意味感に対する反応として解釈することができます。ブーメランは目標である獲物をはずれた時だけ、それを投げた狩人のところへもどってくるのと同様に、人間は、自分の本来の願いが挫かれた時、つまり意味探求の欲求が満た…

心の色

たまに帰ると日本の湿度の高さに参ってしまう。しかし先日、この苔のある風景を見て、湿度が高いことから生まれてくるその美しさに感動してしまった。あの深い緑は、アルプスを越えてフランスへ行った時にみた目の覚めるような緑とも違う、私のもはや危うく…

フライト待ち

今回は、フランクフルトで四時間近く羽田への飛行機を待つことになった。ヒューマン・ウォチングの格好の機会となった。色々な国籍の人々がいる。ヨーロッパ、アフリカ、中東、アジアなどの人種が入り混じって、皆それぞれの目的地へのフライトを待っている…

『舟を編む』を観て

本日から日本に一時帰国している。帰りの飛行機の中で、『舟を編む』という映画を観た。普段、日本の映画を見る機会はないが、想像していた以上にテーマも作りも秀逸だと思った。ページをめくる音や鉛筆が紙の上を走る音は、何とも言えなく心地よい感じであ…

砕かれた鏡

昔聴いたことがある歌に、こんな歌詞があった。 こなごなに砕かれた 鏡の上にも 新しい景色が 映される 作詞者がどんな想いでこの言葉を綴ったかは知らないが、 この言葉を聞いて、聖書のことが心に思い浮かんだ。 歴史の中でこの本ほど、非難と嘲笑、侮蔑、…

落穂拾い

『落穂拾い』ジャン・フランソワ・ミレー 1857年作 申命記24:19 あなたが畑で穀物を刈る時、もしその一束を畑におき忘れたならば、それを取りに引き返してはならない。それは寄留の他国人と孤児と寡婦に取らせなければならない。そうすればあなたの…

固く結ばれたぶどうの枝

ヨハネ15:1-8 1 わたしはまことのぶどうの木、わたしの父は農夫である。 2 わたしにつながっている枝で実を結ばないものは、父がすべてこれをとりのぞき、実を結ぶものは、もっと豊かに実らせるために、手入れしてこれをきれいになさるのである。 3 あ…

穴の中の獅子

ダニエル書六章に書かれている「獅子の穴の中のダニエル」は非常に有名で、子供のための絵本にも必ず出てくるエピソードである。ダリヨス王以外には如何なる神にも人間にも祈願することを禁ずる法令に背き、生ける神の前で日に三度、ひざまずいて祈ったダニ…

Le Parisien

Le Parisien - Touristes - YouTube エッフェル塔ぐらいだったら、苦笑いで済むが、、、。 正しい者を悪い道に惑わす者は、みずから自分の穴に陥る、 しかし誠実な人は幸福を継ぐ。( 箴言28:10) 「道」を尋ねる「旅人」に対して、洗礼者ヨハネのよう…

朽ち往く肉塊に宿る永遠への眼差し

ジャコメティの晩年の作品。 歩いてもいない。 空間に消えゆくように、佇んでいるわけでもない。 そこにいる。 ただ正座し、遠くを真っ直ぐ見つめている。 朽ち往く肉塊に宿る永遠への眼差し。 ヨブ19:25-27 わたしは知る、 わたしをあがなう者は生…

復活の朝の光

全てが終わった時、新しい命の光が現れる。

獣の像

Agenda Digitale Italiana (Italian Digital Agenda)で使われたイラスト。 このデザインを考えた人が聖書の預言に関して知識を持っていたかはわからないが、バベルの塔(創世記11:1-9)や、ネブカデネザル王が造らせた金の像(ダニエル3章)、さらにやが…

パンテオンに天から差し込む光

全ての「神々」に捧げられた神殿 今は無き王や偉人らの墓 そのやみに天から差し込む光 ヨハネ1:5 光はやみの中に輝いている。そして、やみはこれに勝たなかった。

サウイフモノニワタシハナリタイ

The Man Who Planted Trees / Jean Giono http://youtu.be/HWoteLr-Yos ビデオの埋め込みがうまくできませんでしたが、実に美しいストーリーです。 自分の人生に委ねられたことを黙ってやり通す。 サウイフモノニワタシハナリタイ